省エネ家電を購入すると政府からポイントが付与される「エコポイント」の適用が15日から始まる。今年度補正予算の成立が条件のため、制度の詳細は6月以降に決まる予定。適用までの“買い控え”も目立っただけに、県内の家電量販店の期待は大きいようだ。【椋田佳代】
エコポイントは省エネ家電普及のため、追加経済対策に盛り込まれた。省エネ性能を示す「省エネラベル」で原則4つ星以上を獲得したエアコン、冷蔵庫、地デジ対応テレビの約2000機種が対象。購入額の5%(エアコン、冷蔵庫)、10%(テレビ)を目安に、1点あたり1円に換算されるポイントが付く。ポイントは環境に配慮した製品や地域振興券などと交換される予定。来年3月末までの購入に適用される。
政府が12日に公表したエコポイント数によると、エアコンは出力により6000~9000点、冷蔵庫は容量で区分し3000~1万点、テレビは画面ごとに7000(26型未満)~3万6000点(46型以上)。買い替えの場合は、リサイクル料金分の3000~5000点がさらに追加される。
ポイントは制度を運用する事務局(政府が公募中)に、領収書、保証書のコピー、買い替えの場合はリサイクル券の控えを郵送。折り返し返送される交換商品リストから、希望の商品を選ぶ仕組みになりそう。ポイントは12年3月末までが有効期限とされている。
北区駅前町のビックカメラ岡山駅前店では、買い控え対応のため4月中旬から今月14日まで、対象商品の購入者に同店が発行するポイントを5%上乗せして還元していた。同店によると、15日以前に購入を決めて配送手配をした場合でも、同日以降に代金引き換えで商品を受け取ると、エコポイントが付与されるという。
買い物客には、エコポイント利用のために領収書類を保管しておくよう説明したり、補正予算成立までは制度が運用されないことは必ず伝えるようにしているという。テレビ売り場担当の三垣卓也さんは「下見だけに来る人も多かった。これからに期待している」と話していた。
毎日新聞 2009年5月15日 地方版