お仕事で、ちょこちょこ行っていた館山ですが、
漁船とイージス艦「あたご」との衝突事故がおきましたね。
防衛省は説明不足だと、色々指摘されていますが、
実際は言えないことが、たくさんあるが事実です。
それは、「防衛機密」ではなく、「ヒューマンエラー」が
あったということです。
一応、もう退官して、6年になりますが
↑が配備されている基地に所属していたことがあります。
部隊章が見えない?じゃあヒントを・・・「904は、よくアウトになる」
分かる人は、知っているネタですね(笑)
チョット、畑違いですが、基本の規律は、ほとんど一緒です。
しかも、船舶免許も持っていますので、今回のニュースは、
非常に不愉快な気分です。
*横須賀沖での写真です。綺麗な写真でしょ?
残念ながら、オイラは漁船乗り・漁師ではありませんが、
熱海のマリーナから、三宅島近海まで
マグロ釣りに行ったことは、何度かあります。
さて、話を戻しましょう。
イージス艦をはじめ、自衛隊の艦船は、その所在は機密事項として
その位置は非公表となっています。
ただし、今回のように横須賀基地などに入港する際は、
入港連絡が、海保・三管(横浜)経由で民間にも来ます。
それがないのに、東京湾・浦賀水道を通過することはできません。
だって、300隻/日以上も入出港する東京湾で
得体の知れない船がきたら非常に迷惑なのは、誰でもわかりますよね?
今回の事故の原因は、間違いなく「イージス艦側の過失」であると考えます。
ニュースでは、「右舵に損傷」と伝えられていますが、
実際の船首部分は、両側に損傷があります。
そうです、回避行動をとらずに、漁船の側面に正面から衝突して
そのまま進行したということです。
野島崎近海は、東京湾から出た外洋ですから、波は湾内より高めです。
そのような場所で、船舶を確認する方法は、目視と水上レーダーのみです。
イージス艦には、ソナーや対空レーダーの他に、
2種類の海洋レーダーが装備されています。
ただし、対空レーダーは、補足半径が400km程ありますが、
水上の目標物は補足できません。(なったって、対空用ですからね)
自衛隊艦船に搭載されているレーダーは、艦船上は勿論、
艦船以外の、他の場所からも確認することができます。
ということは・・・回避行動は、絶対に取れたわけです。
まさか、0400の当直交代で気づきませんでした。
とか、言えないでしょ?
なかなか、情報管理が厳しいので、詳しく言えなくて申し訳ないのですが、
今後の捜査によって詳細は明らかになるでしょう。
これからの動向に期待ですね・・・
ちなみに、先日(2008.2.19)、青森・三沢基地で、
計器飛行訓練中のE2-Cがアンテナ落とすし・・・。
んも~、だめぢゃん(>_<)
ホント、頼みますよ~。
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by 大羽 鷹佑
袖ケ浦サーキット?