宮崎銀行と宮崎太陽銀行の今年3月期の決算が、15日発表され、いずれも過去最大の赤字決算となりました。(宮崎銀行・小池光一頭取)「重い責任を感じています。」(宮崎太陽銀行・宮田穂積頭取)「非常に責任を感じてますね。」宮崎銀行の売り上げにあたる経常収益は、406億9900万円で、前の年に比べ、23.5%減少しました。また、経費などを差し引いた経常損益は、238億6900万円の赤字、純損益も218億5800万円の赤字となりました。宮崎銀行が赤字を計上するのは、シーガイアが破綻した時の、2000年度以来2回目で、今回の赤字額は過去最大です。(宮崎銀行・小池光一頭取)「重く受け止めるとしか申し上げられません。非常に外部環境が悪かったということは当然あるが、結果的にこれだけ赤字を出しているので見通しが甘かったといわれればそれまでだが、世界的になかなか予想できなかったと思う。」一方、宮崎太陽銀行の経常収益は、143億1700万円で、前年度より12%減少しました。経常損益は、52億2900万円の赤字、純損益は、41億6500万円の赤字と、宮崎太陽銀行にとっては、6期ぶり、そして、過去最大の赤字決算です。(宮崎太陽銀行・宮田穂積頭取)「非常に厳しい環境だったと思っています。資金ショートしたことによる影響というかそういうものが随所に営業取引エリアの中で出てきているということはいえる。」赤字の理由について、両行は、いずれも、去年相次いで発生した県内企業の大型倒産と、全世界に波及した、アメリカ発の金融危機の影響としています。両行は、いずれも、経営責任を明確にするため、全役員の賞与をゼロにします。さらに、役員給与については、今月から3ヶ月間、宮崎銀行は、10%から20%、宮崎太陽銀行は10%、それぞれカットするということです。今期の見通しについては、経済的な厳しさは残るものの、不良債権処理が大幅に減少するなどとして、両行とも、経常損益、純損益ともに黒字を見込んでいます。
景気悪化に伴う雇用調整は、正社員にも及んでいます。パナソニックCC九州の宮崎工場が募集した早期退職制度で、200人以上の正社員が、退職することが分かりました。親会社のパナソニックコミュニケーションズによりますと、宮崎工場では、今年3月、10年以上勤務している正社員を対象に、早期退職者を募集したところ、約490人のうち、200人以上が応募したということです。今回の早期退職制度では、退職金の上乗せや、再就職の支援などの優遇措置があり、応募者は、今月末で退職することになります。パナソニックCC九州の宮崎工場では、テレビなどに使われる電子部品を製造していますが、世界的な景気後退の影響で、工場の稼働率は、現在、去年の同じ時期に比べ、半分近くに落ち込んでいるということです。会社側では、早期退職による社員の削減について、「需要の減少もあり、経営構造を見直すため行った。工場の閉鎖は考えていない」と、話しています。
長年、宮崎市の大淀川河畔で開催されてきた「夏の夜まつり」が、資金が集まらないことなどを理由に、中止されることになりました。みやざき夏の夜まつりは、1983年に、大淀川河畔のホテル5社が中心となって始めたもので、毎年8月下旬に開催され、5万人から10万人の人出で賑わっていました。しかし、実行委員会は、不況の影響もあり、企業からの協賛金が思うように集まらず、大幅な赤字が見込まれるとして、今月8日、今年の祭りの中止を決めたということです。さらに、祭りを運営するホテルも、廃業などにより、現在は2社しか残っておらず、負担が大きいとして、来年以降の開催も難しいとしています。(みやざき夏の夜まつり実行委・荒川新一委員長)「(来年以降は)今の見通しでは難しい。2社、ホテルプラザと観光ホテルで、今まで100万円近く出していて、これ以上の負担は無理」四半世紀にわたり、市民に親しまれてきた夏の風物詩は、不況のあおりで、事実上、その歴史に幕を閉じることになります。
木城町の石井記念友愛社に、障がい者の就労支援の新しい拠点となる「茶臼原自然芸術館」が、このほど完成し、15日落成式がありました。この施設は、児童福祉の父、石井十次の遺志を受け継ぐ、石井記念友愛社が建設したもので、障害のある人に職人的技術を身につけ、自立をしてもらうことを目的にしています。15日の落成式には、福祉の仕事に携わる関係者ら、約100人が出席。テープカットをして完成を祝った後、木造2階建ての施設を見学しました。この施設では、地元のボランティアや工芸家らの協力を受けながら、障害者が、機織りや染色、それに農業の技術を学ぶことになっています。(石井記念友愛社・児嶋草次郎理事長)「健常者も障がい者も枠を取っ払って、ここに一つの工芸が定着していくというのが、私の求めるものですね」障がい者たちがつくった織物や農作物などは、施設内の売店などで販売されることになっていて、石井記念友愛社では、そうした活動が、障がい者の自立につながればと期待しています。
宮崎市内のスーパーなどで、販売されたホウレンソウから基準を上回る残留農薬が検出された問題で、新たに4人が体調不良を訴えました。宮崎市によりますと、新たに体調不良を訴えたのは、問題のホウレンソウを食べた、いずれも宮崎市内に住む夫婦と親子の、あわせて2家族4人です。4人とも、吐き気や下痢の症状が出たということですが、全員、快方に向かっているということです。これで、体調不良を訴えた人は、あわせて6人となります。また、この問題を受けて、東国原知事は、15日宮崎市で開かれた、食と農を考える県民会議の総会で、安心・安全への取り組みを、徹底するよう注意を呼びかけました。(東国原知事)「宮崎は、残留農薬の検査は日本一だと言っている、襟を正さないといけない」問題のホウレンソウは、店頭からは、すでに撤去されていますが、市では、購入した人に、食べないよう注意を呼びかけています。
現職の町村長で、全国最多の11回当選している、美郷町の林田敦町長が、引退表明です。林田町長は、15日、MRTの取材に対し、来年2月に任期満了を迎える次の町長選挙には出馬せず、今期限りで引退する意向を明らかにしました。(美郷町・林田敦町長)「私も高齢ですし、もうやるべきことはやったという満足感がある」林田氏は83歳で、旧西郷村長を連続10期務めた後、2006年、旧3村の合併に伴って行われた、美郷町の町長選挙でも当選しました。美郷町の次期町長選挙には、今のところ、新人4人が立候補を表明しています。
学校給食で思い出づくりをしてもらおうと、宮崎市の小学生たちが、バイキング形式の給食を楽しみました。宮崎市の大淀小学校では、バイキング給食を、毎年1回、6年生を対象に行っていて、今回で6回目となります。15日は、子どもたちに大人気のから揚げや、エビフライ、ピザ風ハンバーグなど、約30種類の料理が用意されました。約190人の児童たちは、多彩なメニューに少し迷いながらも、いつもとは違う贅沢な給食を楽しんでいました。(児童は)「豪華でみんなとも食べれて、とてもおいしい」「最後の6年なので、思い出がまた一つ出来たのがうれしい」満面の笑顔で、バイキング給食を満喫する子供達。忘れられない小学校の思い出となったようです。
県営住宅の家賃の額を、11年間に渡って、誤って徴収していたことが分かりました。徴収額が間違っていたのは、国富町にある県営向陽団地の88戸の家賃で、過大な徴収額が、約1千万円、また、逆に、徴収額が少なかったのが、約200万円となっています。県によりますと、1998年に、県営住宅の管理システムを変更した際、データを間違って入力したのが原因だということです。県では、16日以降、対象者に謝罪するとともに、多く徴収した金額分を、返還することにしています。
日南市では、葉タバコの収穫が始まりました。このうち、日南市の松永地区では、先週から収穫が始まり、生産農家が、1メートル以上に育った葉タバコを、1枚1枚丁寧に摘み取っていました。今年は、収穫の時期に雨が少なかったため、一部で水分不足がみられるものの、葉の肉付きは良く、生育は順調だということです。収穫された葉タバコは、乾燥室で干したあと、袋詰めにして貯蔵し、8月前後から出荷されます。葉タバコの収穫は、7月中旬まで行われ、今年は、去年より多い、10アールあたり250キロ程度の収穫が見込まれています。
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