新型インフルエンザ 神戸市の17歳の男子高3生、遺伝子レベルの検査で感染疑い濃厚に
発熱などの症状が出た兵庫・神戸市の高校3年生の男子生徒が、遺伝子レベルの検査で、新型インフルエンザに感染している疑いが濃厚になった。感染が最終的に確認されれば、国内で初めての発生例となる。
厚生労働省では、海外渡航の経験のない男子高校生が、新型インフルエンザに感染している可能性があるとの一報を受け、夜を徹しての確認作業に追われた。
新型インフルエンザ感染の疑いが濃厚になったのは、神戸市に住む高校3年の17歳の男子生徒。
男子生徒は11日に寒気を訴え、12日には37度台の発熱があったことから、医師の診察を受け、簡易検査では、インフルエンザA型の陽性反応が出た。
診察した医師は、男子生徒に海外渡航の経験がなく、学校でインフルエンザがはやっていたことから、季節性のインフルエンザを疑い、ソ連型か香港型かを調べるために神戸市環境保健研究所に検体を送り、15日、遺伝子レベルのくわしい検査が行われて、新型インフルエンザの陽性反応が出たという。
検体は、国立感染症研究所に送られ、最終的な検査が行われていて、結果が出るのは16日昼ごろの見通し。
男子生徒が新型インフルエンザに感染していることが確認されれば、国内で初めての発生例となる。
また、この男子生徒と同じ高校に通う2年生の男子生徒(16)と女子生徒(16)の2人にも、発熱などの症状が出て、簡易検査でインフルエンザA型の陽性反応が出ていたことがわかった。
男子生徒については、遺伝子レベルのくわしい検査が行われ、新型インフルエンザ感染の疑いが強まったという。
(05/16 07:30 関西テレビ)