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「帯電微粒子水」がウイルスなどの抑制に効果

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　水に高電圧を加えることで生成される「帯電微粒子水」が、ウイルスや細菌の抑制、農薬の減少に効果があると、このほどパナソニック電工（本社＝大阪府門真市）が発表した。

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　帯電微粒子水は、同社と広島大大学院工学研究科が2003年に共同で開発した。霧化電極をペルチェ素子で冷却し、霧化電極に空気中の水蒸気を結露させて水をつくり、霧化電極と対向電極間に高電圧を加えることで、約5−20nm（ナノメートル。ナノは10億分の1）の大きさの帯電微粒子水を発生させる。
　同社は昨年12月から今年3月にかけて、国立大学法人帯広畜産大大動物特殊疾病研究センター、学校法人酪農学園酪農学園大、財団法人日本食品分析センター、タカラバイオに検証を依頼。これらがウイルス、細菌、農薬を対象に、帯電微粒子水を曝露した場合と曝露しない場合の比較試験を行った。
　その結果、鳥インフルエンザウイルスのH5N1亜型とH9N2亜型を4時間でそれぞれ99.9％、犬ジステンバーウイルスを98.2％抑制。腸管出血性大腸菌（O157：H7）、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（MRSA）を1時間でそれぞれ99.99％抑制した。農薬のメタミドホスは4時間で92.3％、ジクロルボスは77.1％減少した。

　パナソニック電工はこれまでにも、花粉やダニ、カビの抑制の検証も行い、効果が認められているという。今後は、この技術を人の集まる公共空間の空気の質向上に応用展開できるよう、開発・検証を続けたいとしている。

更新：2009/05/15 22:00　　 キャリアブレイン

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