３８歳主婦、絞殺される…奈良・橿原の自宅で

宮下智子さんの遺体が見つかった自宅（９日午前９時２６分、奈良県橿原市で、本社ヘリから）＝永尾泰史撮影

　８日午後０時４５分頃、奈良県橿原市中曽司町、会社員宮下智紀さん（３８）方で、妻の智子さん（３８）が１階和室でうつぶせに倒れているのを、訪ねてきた知人の女性（５０）が見つけ、１１９番した。智子さんはすでに死亡しており、司法解剖の結果、首を絞められたことによる窒息死と判明。県警捜査１課は殺人事件とみて、９日未明、橿原署に捜査本部を設置した。

　発表では、知人が訪れた際、玄関ドアのかぎはかかっていなかった。智子さんは普段着姿で、目立った外傷や争ったような形跡もなく、死後数時間が経過していた。首回りの跡などから、ひも状のもので絞められた可能性があるという。

　宮下さん方は夫婦２人暮らし。智紀さんは８日は午前８時前に出勤し、午前中に智子さんにメールを送ったものの、返事がなかったという。智子さんはこの日午後、知人女性らと自宅で会う予定だった。

　同県香芝市内に住む智子さんの父親は「大型連休中は（智紀さんと）２人でうちに泊まり、元気な笑顔を見せていたのに。今も、信じられない」と話した。

　現場は、近鉄大阪線真菅駅の西約２００メートルにある住宅街。近所の人の話によると、宮下さん夫婦は約１０年前に引っ越してきた。智子さんは、明るく活発な性格で、休日には夫婦で仲良く歩いている姿を見かけることもあったという。