障害者2774人を解雇 6年ぶり高水準、就職は減

 厚生労働省は15日、雇用情勢の悪化を受け、2008年度に勤務先の企業から解雇された障害者が2774人と、02年度(2962人)以来6年ぶりの高水準に達したと発表した。一方、ハローワークを通じ、新規に就職した障害者は02年度から増え続けていたが、7年ぶりに減少に転じた。
 08年度上半期(4−9月)の解雇者数は787人で前年度同期に比べ微増しただけだったが、景気後退が深刻化した下半期に1987人と急増。通年で前年度(1523人)の1・8倍となった。
 勤務先では製造業が7割弱を占め、事業の廃止や縮小を理由としたケースが多かった。都道府県別では、東京の205人が最多で、大阪、愛知、静岡と続く。
 ただ、厚労省は「一般の労働者も一緒に解雇されているケースが多く、障害者が真っ先に解雇されているという状況ではない」と分析している。
 一方、就職者数は4万4463人で、前年度比2・4%のマイナス。解雇された人の再就職希望や、一般就労の意欲の高まりで新規求職者数は前年度比11・0%と大幅に増えており、新規求職者の就職率は前年度の42・2%から37・1%に落ち込んだ。


2009年05月15日金曜日

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社会

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