放送予定
   
   
   
5月18日(月)放送予定
どうしても正社員になりたい
〜世界不況に揺れる就職戦線〜
(仮題)

世界不況の影響で"売り手市場"が消えた就職戦線。去年より2割減の採用者数を前に、来春卒業予定の大学生たちが喘いでいる。派遣切りを目の当たりにした彼らが何より恐れているのは、非正規労働者になること。正社員の待遇を掴もうと、業界を問わず数十社の受験に奔走しているが、内定にはなかなか手が届かない。景気悪化に苦しむ企業の選考方法も厳しさを増す一方だ。求めるのは即戦力。優秀な社員の行動特性を分析し、同じ特性を持つ学生を選別する「コンピテンシー面接」を導入。最小限の人数で確実に業績を上げられる人材を採ろうと各社がしのぎを削っている。首都圏の学生よりさらに不利といわれる地方大学生の東京での就職活動を追いながら、学生たちの"働く意識"や企業が求める"社員像"がどう変化しているのかを探っていく。
(NO.2734)

スタジオゲスト 三田 紀房さん
    (漫画家)
 
   
   
5月19日(火)放送予定
中国 大就職難時代(仮題)

急速な経済成長を遂げてきた中国に、今、深刻な問題が浮上している。大学を卒業する学生が直面する、"超氷河期"ともいえる就職難である。中国政府の発表によると、去年大学を卒業した500万人のうち、就職できなかったのは144万人。全体の3割に上る。中国ではこの10年、大学進学希望者の急増を受けて「ビジネスになる」と判断した学校側が大学の数を大幅に増やしてきたが、その結果かつて"エリート"だった大卒が巷に溢れることになった。特に今年は、折からの金融危機の影響も受け、就職戦線はより一層厳しさを増しており、農村の貧困から脱しようと、子供を都会の大学で学ばせるために多額の借金を重ねてきた親たちにも衝撃が広がっている。中国経済を牽引し、地方からも多くの学生が押し寄せる商都・上海で、昨年冬からスタートした学生たち就職活動に密着。毎年100万人規模の余剰労働力を生み出し、社会不安の要因にもなりかねない大就職難時代を伝える。
(NO.2735)

スタジオゲスト 楊 逸(ヤン・イー)さん
    (作家)