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シャープ:亀山第2も海外移設 国内生産は堺工場に集約

 シャープの片山幹雄社長は13日、毎日新聞のインタビューに応じ、テレビ向け液晶パネルの亀山第2工場(三重県亀山市)の生産設備を、将来的に海外に移設する方針を明らかにした。これまで「亀山モデル」として国内生産にこだわってきたが、既に同第1工場の生産設備も中国へ移す方針を明らかにしており、国内生産は10月稼働の堺工場(堺市)に最終的に集約し、最新鋭モデルを生産する。

 片山社長は「日本市場は人口が減っており、工場は堺に一つあれば十分」と語った。シャープの09年3月期の連結業績は、世界的な不況や円高で1956年の東証上場以来初の営業赤字と最終(当期)赤字に転落。これを受け、為替変動の影響などを避けるため、中国など大消費地で液晶パネルなどを現地生産する。今後、中国などの家電メーカーとの合弁会社などで運営する工場に生産設備を移転する。

 06年8月に稼働した亀山第2工場は「第8世代」と呼ばれ、現在は最新のモデルを生産しているが、次世代の最新鋭パネルは堺工場で生産する。亀山工場はパネルの生産を海外に移設するものの、テレビの組み立て工場としては存続するとみられる。亀山工場でパネル生産に当たる従業員は堺工場への移転を順次進める。【新宮達】

毎日新聞 2009年5月14日 2時30分(最終更新 5月14日 8時40分)

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