2008年07月21日

同じ心ならん人とつれづれたるままに。。。(最終回)

このブログをはじめて約4年。

書くことで自分というものを少しは理解できたかと思う。

 

誰にも言えない、自分の心の底にある感情を

言葉に紡ぐ作業は、

気持ちを吐き出すということよりも、

詩的な感覚を引き出すという要素が強かったように思う。

できるだけ美しく、儚く言葉を紡ごうとする

自分の性質に気づいたのは、自分自身にとって

大きな発見だったと思う。

 

ただし、この中にあるすべての言葉と感情は

まったく偽りのない真実だ。

その点においては、一寸の曇りもない。

 

自分はこの「場所」に救われてきた。

心の内からとどまる事を知らず湧き上がる

淋寂と対峙するにあたり

いつも慰めてくれた妻の存在に

心から感謝している。

 

けれど、もうここには誰もいない。

 

そしてもうここには語るべき言葉もない。

自分の中に幾ばくかの感情がざわめいたとしても

僕はこの場所で言葉を紡ぐことはないだろうと思う。

 

後半は、普通のブログとして存続させようとも考えたが、

やはり自分にはそのような試みは無理だったと思う。

幾日もの間、誰もいなくなったこの場所で、

なんの音沙汰もせずにきた僕を

そっと見守ってくれた友人たちにもお礼を述べたいと思う。

 

兼好法師の徒然草。

そのとある一節に共感し、僕はこのブログを始めた。

このブログの中で自分が求めていたものが何なのか、

自分とはどんな人間なのか。

このブログを通して、僕は未知だった自分自身を発見したし

また出会いもあった。

そして僕という人間を幾ばくかは伝えることもできたのだろうと

そう思っている。

 

まだまだ未知の自分を見つける旅のようなものは

続くではあろうけれど、

この場所において、同じ心ならん人はもうおらず、

自分自身が言葉を失ってしまった今、

このブログの役割も終わったのだと思う。

 

長い間、この場所に関わってくれた妻や友人たちに

深く感謝の気持ちを述べ、

今回をもってこのブログを終了しようと思う。

 

長いようで短い時間でしたが、

僕の気まぐれな日記に付き合っていただき

ありがとうございました。



sossa0304 at 10:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!