2009年4月24日22時48分
管玉が斜めに欠けた破損部分=24日夜、滋賀県安土町の県立安土城考古博物館、高久潤撮影
滋賀県安土町の県立安土城考古博物館は24日、国指定重要文化財の首飾り「吉野ケ里遺跡出土ガラス管玉(くだたま)」(弥生中期)を過って床に落とし、破損させたと発表した。糸でつないだ円柱状の管玉46点(長さ約2〜7センチ、直径約5〜8ミリ)のうち3点が半分に割れ、約10点が欠けるなどしたという。25日から始まる同博物館と朝日新聞社主催の春季特別展「大型建物から見えてくるもの 弥生時代のまつりと社会」の展示作業中だった。
博物館によると、管玉は佐賀県立博物館から搬入。23日午前、いったんガラスケース内の展示台(高さ約1メートル)に並べた。同日午後5時半ごろ、きれいに並べ直そうとして学芸員が展示台をケースから引き出した際、台が傾いて滑り落ちたという。破片を回収しているうちに夜になり、24日午前11時ごろになって文化庁に報告。今後、同庁の指示で修復を進める。
管玉は89年、佐賀県・吉野ケ里遺跡の有力者の墓の副葬品として出土。国内最古級の首飾りとされる。91年に国が重要文化財に指定した。
記者会見した安土城考古博物館の重野満子館長は「申し訳ございません。深く反省し、おわび申し上げます。再発防止に努めます」と謝罪した。