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県別自殺率ランキング1位は?あの自殺名所を抱える…

和歌山が5位に飛び込み

 警察庁は14日、2008年自殺統計(自殺白書)を発表した。そのデータをもとに、夕刊フジが都道府県別の自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)を算定したところ、山梨県が2年連続のワースト1位になった。自殺の名所とされる富士山麓・青木ケ原樹海を抱える山梨では、県外からの流入が自殺率を押し上げた。また、過去2年間、ワースト10入りしていなかった和歌山が5位に飛び込んできた。

 警察庁は毎年6月に都道府県別の自殺率を発表している。同庁では総務省統計局がまとめる前年10月1日時点での人口をもとに自殺率を割り出すが、統計局が先ごろ人口を発表したため夕刊フジは一足早く警察庁と同じ方法で自殺率を算定した。

 結果は表の通りで、山梨が2年連続のワースト1位。青森が2007年の3位から2位になった一方、自殺率の高さで知られてきた秋田は07年比マイナス0.6で2位から3位へと改善した。

 ただ秋田の場合、人口動態統計による県内居住者で算定した自殺率では、昨年まで13年連続でワースト1位。今年1月、厚生労働省が“速報値”として出した人口動態統計をもとにすると34.4のトップで、14年連続1位は濃厚だ。

 山梨の08年の自殺者数は358人で、そのうち県内居住者は225人だった。つまり、133人がわざわざ自殺するために山梨を訪れたと考えられる。県障害福祉課では「県の人口が約87万人ともともと多くないだけに、これだけの人が外から加わると率が一気に上がってしまう」と頭を抱える。

 ただ、県外からの自殺者だからといって放っておくわけにはいかない。山梨県では青木ケ原樹海を管轄する富士東部保健福祉事務所を拠点に、樹海へ入る人の動きを警戒する「声かけボランティア」を要請するなど、「思いとどまってもらえるような取り組みを積極的に行っていく」(同)という。

 今回、いきなり5位になった和歌山県では「なぜ急激に増えたのか…。原因を分析したうえで対策を考えていきたい」(障害福祉課)と困惑しきり。政府は07年、自殺率を10年間で20%以上減少させることを柱にした「自殺総合対策大綱」を決めたが、各都道府県の自殺率は依然、高い水準にあり、目標達成の見通しは立っていない。

■2008年都道府県別自殺率
(1)山梨41.1
(2)青森36.9
(3)秋田36.6
(4)岩手36.2
(5)和歌山35.9
(6)鳥取35.6
(7)宮崎33.6
(8)島根33.2
(9)北海道31.2
(10)鹿児島31.1
(11)新潟30.2
(12)富山30.1
(13)山形30.0
(14)栃木29.4
(15)福島29.0
(16)愛媛28.9
(17)福井28.8
(18)高知28.8
(19)群馬28.2
(20)長崎27.7
(21)長野27.5
(22)宮城25.9
(23)福岡25.9
(24)熊本25.7
(25)徳島25.4
(26)岐阜25.4
(27)山口25.4
(28)大分25.3
(29)佐賀25.0
(30)滋賀24.8
(31)沖縄24.5
(32)大阪24.2
(33)広島24.1
(34)茨城24.0
(35)三重23.7
(36)石川23.7
(37)静岡23.7
(38)埼玉23.2
(39)兵庫23.2
(40)奈良23.0
(41)東京22.9
(42)千葉21.9
(43)京都22.4
(44)香川21.7
(45)愛知21.0
(46)岡山20.9
(47)神奈川20.4
■県別自殺率ワースト10
【2007年】
(1)山梨  39.0
(2)秋田  37.2
(3)青森  36.0
(4)島根  35.4
(5)岩手  35.4
(6)宮崎  34.6
(7)新潟  34.4
(8)高知  33.9
(9)鹿児島 33.4
(10)福島  32.7
【2006年】
(1)秋田  43.5
(2)山梨  42.7
(3)岩手  36.8
(4)島根  35.5
(5)青森  35.1
(6)山形  35.1
(7)宮崎  33.7
(8)福島  32.7
(9)新潟  32.8
(10)鹿児島 31.4

ZAKZAK 2009/05/15

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