ユーチューブに反ユダヤ・ビデオ掲載
パースの男、起訴される
5月14日、ユーチューブに反ユダヤ人宣伝のビデオを掲載したパース在住の男(39)が、「人種憎悪と人種いやがらせをかき立てようとした」かどで起訴された。
同州警察によれば、4年前に当時のWA州労働党政権が導入した人種憎悪禁止法で起訴されたのは2人め。男は、パースのベル・タワー前とサウス・パース・スーパーマーケットで自ら撮影したビデオで反ユダヤ人発言を繰り返し、そのビデオをユーチューブに掲載し、14日、警察の知的犯罪捜査班に逮捕された。有罪の判決が出れば最高14年の懲役。
同州の法律は、白人優越主義者団体が、パースでアジア人を狙った暴力行為を繰り返したため、2005年5月に施行されたが、2006年8月に10代のアボリジニ少女が他の少女を「white slut(あばずれ白人)」と呼んだため、同法で起訴された。しかし、簡裁判事が、「単なる罵倒で、人種的な意味合いを持っていない」と認め、起訴を退けた。
同州のイスラエルフォーラム・ウェブサイト「J-Wire」は、「男は、イスラエル産オレンジを販売していたスーパーマーケットの前で行われた『パレスチナの友人』グループのデモを撮影した後、通りがった若いユダヤ人青年2人に口論をしかけた」としている。また、「ユダヤ人コミュニティ代表は、『パレスチナの友人』グループは、男のビデオとは無関係として、イスラエルや同国の政治についてははっきりと発言するが、反ユダヤ人宣伝を行ったことはなく、また、パースのユダヤ人コミュニティとトラブルを起こしたこともないと語った」と報道している。(AAP)
文末に(AAP)とある記事は、AAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
|