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韓国コーヒー合戦、第2ラウンドに突入

焙煎(ばいせん)工場などを建設して鮮度の向上に注力

 コーヒー業界の競争が日増しに高まっている。価格に加えて鮮度の競争にまで及んでいる様相だ。特にコーヒー専門店は、韓国国内に焙煎工場を建てたり、店内にコーヒー豆をいつ焙煎したかを示したりするなど、鮮度競争を繰り広げている。

 コーヒー業界で真っ先に鮮度競争に火を付けたのはホーリーズ・エフ・アンド・ビーだ。同社は1月、京畿道竜仁市に広さ187.11平方メートルの焙煎工場を建設し、年間250トンのコーヒー豆を焙煎する。同社の関係者は「焙煎工場で焙煎することによって、既存の相手先ブランドによる生産(OEM)方式の限界を克服し、品質を高級化・安定化させ、コーヒー自体の製造技術力も蓄積できる」と語った。

 4月にはダンキンドーナツが忠清北道陰城郡に広さ1983平方メートルの大型焙煎工場を完成させ、競争に参入した。同工場は特に、世界的に有名なイタリアのスコラーリ社の焙煎機を設置し、ハード面でも差別化を図った。

 同社は「焙煎工場の完成で、韓国の消費者に焙煎後7日以内の新鮮なコーヒー豆を使った高品質のコーヒーをお届けできる。コーヒー専門家によると、焙煎後7日以内のコーヒーは最もおいしいという」と語る。

 トム・アンド・トムズでは現在、週に1度新たに焙煎したコーヒー豆を使っている。焙煎した日を問い合わせる客には関連情報を詳しく公開・説明する。最近では大型のフランチャイズのコーヒー専門店だけでなく、小型のコーヒー店でもコーヒー豆を焙煎した日を店の正面に示すなど、コーヒーの鮮度を打ち出すことで消費者の目を引くことに力を注いでいる。

 コーヒー業界の関係者は「価格競争はある程度沈静化し、品質と鮮度をめぐる新たな競争が始まっている」と語った。

チャン・サンジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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