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最終更新:2009年5月15日(金) 10時21分

途上国の感染実態懸念、専門家委員

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 WHO=世界保健機関の専門家委員を務める国立感染研究所の田代眞人センター長は、これまで感染者がほとんど報告されていない途上国について、「検査がされていないだけで、実際には既に感染者が出ている可能性がある」との懸念を示しました。

 「(現時点では、途上国ではまだほとんど報告がないが)発生がないのか、検査をしていないのか、非常に難しい。おそらくまだ検査体制が確立されていないので、特に軽症の患者は検査も報告もされない場合があるのではないか(と心配している)」(WHO専門家委員、国立感染研究所の田代眞人センター長)

 14日、再びジュネーブ入りした田代氏は、このように述べ、途上国の検査体制と感染の実態について懸念を示しました。

 今回の新型ウイルスは、ほとんどの患者が軽症のため、メキシコでは当初1か月以上感染が放置され、その結果、感染拡大や死亡者の増加につながりました。

 こうした中、WHOは、新型インフルエンザ・ワクチンの製造や供給などについて協議する専門家会合を14日から3日間の予定で開催しています。

 世界のワクチンメーカーは先進国に集中しているため、WHOはメーカーに協力を求めながら、途上国に感染が拡大した場合のワクチン供給の枠組み作りを急ぐことにしています。(15日07:25)

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