携帯トイレで環境守ろう 屋久島、し尿処理対策で世界自然遺産の鹿児島県・屋久島で、山のトイレのし尿処理が追いつかず、水質の悪化など環境への影響が懸念されている問題の対策として、環境省はゴールデンウイークの5月2-5日、登山者に有料で携帯トイレを配布、し尿を回収する取り組みを試験的に行う。 同省によると、携帯トイレは登山口や旅館などで500円で販売、登山者は既存のトイレの近くなど11カ所に設置された仮設ブースの中で用を足す。し尿を吸収して固めた携帯トイレは登山口などで回収。併せてアンケートを実施し、本年度中にも予定している本格導入の参考にする。 屋久島の登山者は、2008年が約11万人で2000年の2倍以上に増加。同省などは、環境負荷を減らすため山岳部に6カ所あるくみ取り式のトイレで、昨年から人力搬出を本格的に始めようとした。 ところが、搬出費用を登山者の寄付で賄うため昨年4月に創設した基金には年間目標の約3割の1200万円しか集まらず、多くをこれまで通りトイレの近くに埋めて処理している。 環境省屋久島自然保護官事務所は「屋久島の自然を守るため協力してもらいたい」としている。 【共同通信】
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