WBAフライ級タイトルマッチに向けスパーリングを行う久高寛之=大阪市大正区
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(26日、タイ北部・ウタラディット)
久高寛之(仲里ATSUMI)が13日、大阪市内の所属ジムで練習を公開した。“完全アウェー”での厳しい戦いが予想される挑戦者は「KOしかない。どれだけポイントで勝っていると思っても倒しにいく」と、強気にKO宣言した。
昨年7月に前王者の坂田健史(協栄)に判定負けして以来、2度目の世界挑戦。久高は4月に急死した小松則幸さんとフィリピンで海外修行したことがある。尊敬していた先輩の葬儀で、遺影を前にベルト奪取を誓っている。
この日の12ラウンドのスパーリングでは果敢に打ち合う場面が目立ち、順調な仕上がりを披露した。日本選手は92年に平仲明信がWBA世界Sライト級王者となって以来、海外で世界王座を奪取していない。久高は「やってやる、と思っている」と17年ぶりの快挙に意気込んだ。