世界新を出した日豪対抗から帰国した入江陵介=成田空港
日豪対抗(キャンベラ)の男子二百メートル背泳ぎで、1分52秒86の世界新記録を樹立した入江陵介(19)=近大=が13日、成田着の航空機で帰国し「もう一度(世界新を)出さないと」と世界新再演を宣言した。
ライアン・ロクテ(米国)の従来の記録を1秒08も更新した入江は、大阪空港へ移動後「あのタイムを出して驚いている」と言いながらも「世界新を出してやるという気持ちでやれた。この記録が限界ではないと思う。もっともっと上を目指したい」と意気込んだ。
平井伯昌ヘッドコーチは「ジャパンオープンで(記録に)チャレンジしたいと言っていた。プレッシャーがかかるときにどうするか。機内でも『期待される中で出すことは大変』と言ってきた」。次戦は6月5日からのジャパンオープン(辰巳)。がい旋初戦で、堂々の世界記録更新に挑む。
一方で、今季最大の目標とするのが、世界記録保持者として挑む世界選手権(7月、ローマ)だ。「昨年の北京五輪で取れなかったメダルを取りたい」。1年遅れのメダルを手に、真のエースとしての道を歩んでいく。