トヨタ自動車グループのトヨタ車体が工場の拡張工事にかかった経費計上などをめぐって、名古屋国税局から2008年3月期までの5年間で約7億6000万円の申告漏れを指摘されていたことが9日、分かった。過少申告加算税を含めて約2億5000万円を追徴課税されたとみられる。
関係者によると、トヨタ車体は富士松工場(愛知県刈谷市)の拡張工事費のうち、クレーン車のリース料を単年度に一括して計上するなどしていた。工場は会社の資産にあたり、拡張工事費は本来、減価償却費として複数年度に分けて計上する必要がある。名古屋国税局はこの点を指摘し、同社が一括計上により支払わなかった法人税の納付を求めたとみられる。(07:00)