2009年5月13日 20時23分
07年7月の新潟県中越沖地震から1年10カ月ぶりに起動試験(試運転)を始めたばかりの東京電力柏崎刈羽原発7号機で11日に起きたトラブル2件について、東電は13日、いずれも人為的なミスが原因だったとして、国と県へ報告した。当初、9日の試運転開始から1週間程度で首都圏への送電を再開するとしていたが、3日ほど遅れる見通しという。
東電によると、非常用の炉心冷却装置「原子炉隔離時冷却系」が中央制御室からの操作で停止できなかったトラブルは、専用タービンを回す蒸気配管の開閉弁を08年12月に点検した際、弁の取り付け位置を誤って調整したためという。
同冷却系で使った蒸気を逃がすプール「圧力抑制室」の規定水位を上回ったトラブルは、運転員の監視不足で水位を下げる動作が遅れたためと説明した。【五十嵐和大】