テレビ朝日が30日発表した09年3月期連結決算は、最終損益が17億円の赤字(前期は64億円の黒字)だった。開局以来初の最終赤字となった。
売上高は前期比2・2%減の2471億円、営業利益は79・8%減の20億円の減収減益。年間視聴率は東京エリアでTBSを抜いて3位に浮上したが、景気後退の影響で番組と番組の間に流す「スポットCM」の収入が12・1%減り、テレビ放送事業は開局以来初の19億円の営業赤字を計上した。
10年3月期の業績予想は、広告収入の前年割れが続くとみて売上高は7・2%減の2295億円。番組制作費や人件費の削減で営業利益は41億円、最終利益も34億円の黒字化を見込む。【望月麻紀】
毎日新聞 2009年5月1日 東京朝刊