- Vol.01
- ゲスト相澤仁美さん
2009年5月11日更新
――そんなニートや引き篭もりの人も平等に選ばれる、裁判員制度がはじまりますが。
相澤:全然知らない第三者に判断を下すっていうのは、すごいプレッシャーですよね。
ダンカン:「和歌山のカレー事件」のような重犯罪を担当したら大変だよね。状況証拠だけしかないのに、俺らが「死刑ですね」なんて決めて、もしその後に真犯人でも出てきたら、そりゃ生きた心地しないよな。
相澤:重いですよね。自分が犯罪者になったような気持ちになっちゃう。選ばれた人だけがみんなの責任を負って判断するのは酷じゃないかと思います。
ダンカン:それに、選ばれたら周りに公表しちゃいけないんだろ? それが一番のネックだよ。俺なんか選ばれた瞬間に「選ばれましたよー!」って週刊誌とかに売っちゃう可能性があるもん(笑)。黙ってられないもんなあ。
相澤:終わるまで言えないっていうのは、苦しいですよね。宝くじに当たったみたいな感じで、言いたくなっちゃう。
ダンカン:それに人間って、やっぱり偏りがある。偶然、裁判員として集まった人たちが全員‘阪神ファン’で、犯人も阪神ファンだったらそれだけの理由で「無罪!」ってなっちゃったりして。もしも相澤さんが罪を犯しても、裁判員にファンがいて「おっぱいデカいから無罪!」って(笑)。
相澤:(笑)それは公平じゃないですよね。
ダンカン:やっぱり「人は心だ」なんていっても、見た目は大きいよ。もし俺と相澤さんが同じ罪を犯しても、相澤さんには執行猶予がついて、俺は確実に禁固(笑)。もし俺が容疑者になったら、すぐに整形外科に行って穏やかそうな顔にするよ(笑)。人間だから、そういう偏りが出てしまうこともある。そんなこともすべて含めて、ちゃんとできるのかな。
相澤:裁判員制度をテーマとしたドラマもはじまりますね。ドラマなら興味が湧く人もいるだろうし、難しい制度を分かりやすく覚えられそう。
ダンカン:そうそう。どんどんテレビで取り上げるべきだよね。でも、これだけ取り上げても未だに‘オレオレ詐欺’なんかに騙される人もいるんだもんなあ。
相澤:確かに。自分の身に降りかかるまでは他人事だと思ってますもんね。