民間調査会社の東京商工リサーチが13日発表した4月の全国企業倒産状況(負債総額1000万円以上)によると、倒産件数は前年同月比9.3%増の1329件だった。11カ月連続で前年同月を上回ったが、増加率は5カ月ぶりに1ケタ台にとどまった。融資に100%の保証をつける「緊急保証制度」など資金繰りの救済策の効果が出てきたとみられる。負債総額は27.3%減の5219億4900万円だった。
業種別にみると建設業が322件で最も多く、サービス業(251件)、製造業(238件)が続いた。製造業は前年同月に比べ36%増えた一方、建設業は1.8%減少。東京商工リサーチは「地方で公共工事の削減に歯止めがかかってきたようだ」としている。(19:01)