「医師定着の仕組みを」地区懇談会スタート 岩手

医師不足の厳しい現実や打開策などをめぐって意見が交わされた地域医療懇談会

 岩手県は13日、地域医療の在り方を2次保健医療圏ごとに探る初めての「地域医療懇談会」を奥州市の奥州保健所で開いた。胆江地区を皮切りに始めた懇談会は秋までに、県内9地区で計3回ずつ行う。

 懇談会には県と医療局、地元の首長や医師会、福祉関係者、住民代表ら約20人が出席した。県側は加速する医師不足と医師の勤務状況悪化などをあらためて説明した。

 これに対して岩谷堂高の中山敏校長は岩手医大の入学者の地元枠拡大などを挙げ、「医師が県内に残る仕組みをつくるべきだ」と提言。市立病院を抱える奥州市の相原正明市長は「国に財政援助を厚くしてもらわないと、病院を運営できない」と窮状を訴えた。

 懇談会は県医療局の地域診療センター無床化をめぐって揺れた県議会2月議会で、無床化の一時凍結派の県議が必要性を求め、設けられることになっていた。


2009年05月14日木曜日

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