16日に投開票されることになった民主党代表選をめぐり、同党岡山県連(代表・津村啓介衆院議員)が13日、党員・サポーター(約3000人)の意向を電話で聞く「予備調査」を実施することを決めた。代表選は所属国会議員による投票となるが、岡山県連の国会議員3人は予備調査の得票数に応じ投票する。党員・サポーターによる投票がないことへの不満が党内にくすぶっており、ほかの都道府県連に同調する動きが出ないか注目される。
代表選には鳩山由紀夫幹事長と岡田克也副代表が出馬の意向を示しており、両氏は14日に記者会見して正式表明する見通し。13日には鳩山氏が菅直人代表代行と会談して支持を要請するなど両陣営の多数派工作が活発化。一方で、鳩山氏ら執行部が16日の両院議員総会での投開票を決めたことに対し、岡田氏を推す議員を中心に反発の声が出ている。
岡山県連の予備調査は14、15日に予定。党員・サポーターに「誰が代表にふさわしいか」を聞き、回答(得票)数に応じて国会議員の3票を配分する事実上の予備選となる。
自民党総裁選では、01年に小泉純一郎元首相が地方の予備選で圧勝して国会議員票の劣勢をはね返したのをきっかけに、都道府県連単位で郵送による党員投票をする方式が定着している。【田中成之】
毎日新聞 2009年5月13日 15時00分(最終更新 5月13日 15時00分)