最終更新: 2009/05/14 01:23

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ロシア人女性ストーカー殺人初公判 検察、パキスタン国籍の男に懲役12年求刑

ロシア人女性を包丁で刺し殺害した38歳のパキスタン国籍の男に対する初公判が13日、さいたま地裁で開かれ、検察は懲役12年を求刑した。
この事件は2009年2月、ロシア人女性のコルパチョーワ・アナスタシーアさん(当時23)が、埼玉・草加市の遊歩道で、首を包丁で刺され殺害されたもの。
殺人の疑いで逮捕されたのは、パキスタン国籍のモハメド・アラム被告(38)。
アナスタシーアさんは、アラム被告からストーカー被害を受けているとして、殺される直前にも交番で相談していた。
13日に開かれたさいたま地方裁判所での初公判で、アラム被告は「間違いありません。自分が殺しました」と、罪状認否で話した。
アラム被告は、黒の長袖の服にグレーのズボンで入廷し、終始小声でうつむき加減で、質問には小声で答えていた。
検察の冒頭陳述によると、事件当日の午前、アナスタシーアさんとけんかしたアラム被告は、自宅に戻り、包丁をチラシに包んで自転車の前かごに入れ、事件現場の遊歩道に向かった。
携帯電話で楽しそうに話しているアナスタシーアさんを見て、「自分以外の男性と交際している」と考え、口論になった末、右手に持っていた包丁で突き刺したという。
2人を知る男性は「2人で2年か2年半、一緒に住んでいた」と話した。
アナスタシーアさんは、24歳年上の日本人男性と結婚していたが、3年ほど前からアラム被告と交際を始めたという。
しかし、2008年10月ごろ、「彼女と連絡が取れなくなった」と、アラム被告が漏らしていたという。
知人男性は「彼女(アナスタシーアさん)がいなくなったんです。ずっと探してた。いろいろお金を使って。上野で彼女を見つけた。そのとき彼女は、違う人と一緒にいた」と話した。
アナスタシーアさんを追い続けた結果、アラム被告は、夫とは別の男性を知ったという。
近所の人は「ちょっと色の黒い人だよね。何の用があるかわからないけど、この辺をうろうろしているのは見た」、「塀に登って、そこのアパートに住んでいる女性(アナスタシーアさん)と話していた」と話した。
アラム被告は、アナスタシーアさんからの「愛している」という言葉を信じ、しつこくつきまとっていたという。
弁護側は、包丁を持ち出した理由について、「包丁を突きつけた方が、真実を聞き出せると思ったため」と主張した。
検察は、論告で「凄惨(せいさん)極まりなく、悪質な犯行」として、懲役12年を求刑した。
判決は、18日に言い渡される予定。

(05/13 18:46)


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