93歳の今もカツオ漁に出ている漁師さん夫婦のドキュメンタリーを見た。山下さんはカツオ漁一筋に生きてきた人で、お金を全部船につぎ込んでしまうので奥さんはいつも気苦労が絶えなかった。二人で旅行に行ったことは一度もない。93歳の今も船を降りたら人生お終いだという気持ちで漁に出る。89歳の奥さんももし何かあっても自分は何もできないけれど、その時はそばにいたいと一緒に船に乗るようになった。そして山下さんも奥さんを気遣って買い物の手伝いをするようになった。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2009-05-05&ch=21&eid=29851&p=1 ←にっぽん紀行「黒潮の海に今ふたり〜土佐 カツオ漁師〜」
このように仕事一筋に生きてきた男の人がほとんどではないだろうか。そういう人から仕事を取り上げてしまったらどうなるか。山下さんの知っていた漁師さんで、船を降りて一年後に死んでしまった人がいるという。だから、そんなことしてお金にもならないのに何になるのか、無理するなと言って仕事を取り上げないで欲しい。傍目からどんなにつまらなく見えることでも、それがその人にとっては何にも代えがたい生きがいだということもある。人間はやることがなくなり、自分に自信を失えば死んでしまうのです。この山下さん御夫婦の夫婦愛に胸がジーンとした。
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「老人と海」について
「老人と海」について
存在意義を持てた人は幸せです、社会の偉い人たちはそれを奪うことに必死ですが……。
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山路 独/未来へのヒント 2009/05/05 09:28 |