競馬

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

競馬:歴史的名勝負の日に…ウオッカ馬主宅に赤ペンキ男

 競馬の日本ダービーや天皇賞(秋)で優勝した「ウオッカ」の馬主・谷水雄三さん(70)宅に、ペンキをまき散らしたとして、京都府警組織犯罪対策2課は8日、器物損壊容疑で京都市南区の建設会社役員笹原勝三容疑者(48)を逮捕した。別の馬主宅にも同様の危害を加えるなどしており、今年3月に同容疑で逮捕され、起訴されている。谷水さんは府警に対し「狙われる覚えがない」などと話しているという。

 逮捕容疑は、昨年11月2日と9日、京都市北区にある日本馬主協会連合会最高顧問で、ゴルフ場経営などを行う不動産会社役員の谷水さんの家の門や壁に、赤いペンキをまき散らした疑い。容疑は認めているが、動機は話していない。

 同2日はウオッカが優勝した天皇賞(秋)が、東京競馬場(東京都府中市)で開かれたレース当日だった。

 笹原容疑者は同10月29日にも、谷水さん宅周辺で、谷水さんを中傷するビラをまいたとして、府警が今年3月に名誉棄損容疑で逮捕。ビラは「資産運用のあり方に問題があるんじゃないか」という趣旨の内容だった。この件では嫌疑不十分で不起訴処分とされている。

 府警によると、笹原容疑者は、知人で京都市南区の京都馬主協会元会長理事の建設会社役員(72)宅にも、07年11月~昨年4月にペンキをかけたとして、今年3月24日に器物損壊容疑で逮捕。さらに、門柱にドリルで穴を開けたとして同容疑で4月15日に再逮捕され、起訴済み。この事件に関しては、「金銭トラブルがあった。数百万を預けていた」と話しているという。

 2人の被害額は合わせて約330万円だった。

 谷水さんは、1971年から北海道日高郡の競走馬生産牧場「カントリー牧場」の代表で、日本馬主協会連合会会長も務めた。

 同牧場は父・信夫さんが63年に開設。主に冠名「タニノ」をつけた馬を所有。信夫さんは日本ダービーをタニノハローモア(68年)、タニノムーティエ(70年)で2度制したが、71年に交通事故で急逝。後を継いだ谷水さんもタニノギムレット(02年)、ウオッカ(07年)でダービーを制しており、親子2代続くダービー2勝オーナー。

 ウオッカは今月17日に東京競馬場で開催されるG1「ヴィクトリアマイル」に出走予定で、本命馬と目されている。(スポニチ)

2009年5月9日

競馬 アーカイブ一覧

 

特集企画

おすすめ情報