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【愛知】

豊田市で地域予算提案事業が始動 通学路の危険個所調査など

2009年5月13日

危険個所を録画するためのドライブレコーダー(中央ダッシュボード上)が設置された車=豊田市内で

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 豊田市内の地域会議に一定の予算を与え、地域の課題を解決する地域予算提案事業が本年度から始まった。事業は、都市内分権の一環で、地域住民の意見を行政に反映させるのが狙い。市内26の地域会議のうち、18会議が2000万円の予算内で23事業に取り組んでいる。

 予算規模が最も大きい逢妻中学校校区の逢妻地域会議では、2007年から課題を検討。通学路の安全確保を課題に設定し、約1700万円の予算を計上した。

 1年間通じて、地元の小中学校や企業、愛知学泉大と協力し、地域に特化した安全啓発教材やヒヤリハットマップの作製、子どもからお年寄りまでが楽しく学べる交通安全イベントを開く。

 同会議では4月下旬から、委員や地域関係者の車17台にドライブレコーダーを設置。ダッシュボードにカメラを取り付け、急ブレーキをかけるなどヒヤリとした場面を録画。衛星利用測位システム(GPS)とも連動し、地域内の危険個所を調べている。録画された映像を編集し、交通安全啓発用ビデオを作る。

 27日には、通学路の危険個所と思われる10カ所で委員らが通過台数や平均速度などを調査する。このほか、6月には企業を含めた1万5000世帯に地域内でのヒヤリハット体験のアンケートを実施する。調査から危険個所などを特定し、マップや冊子など交通安全教材を作る。

 同会議の光岡光明会長(73)は「子どもたちの安全を守るという意識を住民全体で共有できるよう事業を進めていきたい」と話している。

 市も「逢妻地域だけでなく、事業を通じて、各地域の住民が主体的にまちづくりに取り組むきっかけになれば」と期待する。

 (杉山直之)

 

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