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濃厚接触者の停留期間、1週間に短縮 新型インフル

2009年5月13日22時57分

 政府は13日、新型の豚インフルエンザの感染者と同じ航空機内で近くに座るなどした「濃厚接触者」について、検疫法にもとづいて足止めする「停留」の期間を10日間から7日間に短縮すると発表した。これにより、8日にカナダから成田空港に到着した大阪府の高校生ら患者4人の近くにいたり、一緒に旅行したりして空港近くの宿泊施設に留め置かれている乗客・乗員48人は、15日夕にも足止めが解かれる見通し。

 厚生労働省によると、医師が新型インフルの発症の有無を確認して足止めを解く。舛添厚労相は記者会見で「二次感染のおそれは一切ないので安心してほしい」と語った。

 また政府は、米国、カナダ、メキシコからの入国者を対象とした全国の保健所による健康監視についても、10日間から7日間にすると発表。感染した4人と同じ航空便に乗っていた164人の乗客・乗員に対する健康監視の期限も15日夕までになる。

 政府はこれまで、H5N1と呼ばれるより強毒性のインフルのタイプを想定し、濃厚接触者の足止め期間を10日間と設定。しかし、米疾病対策センター(CDC)が今回の新型インフルのウイルスの潜伏期間を最大7日とする見解を示したことなどから、政府の専門家諮問委員会が4人の症状などを踏まえて検討し、政府に報告した。

 同委員会委員長の尾身茂・自治医科大学教授はこの日の会見で「今のところ潜伏期間は4日を中心に1〜7日で収まっており軽症だ。4例を検討し、いずれも7日間を超える潜伏期をもつという材料はなかった」と話した。

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