今から始める MySQL入門(1)
MySQL+Apache+PHPをインストールしよう
鶴長 鎮一(book@tsurunaga.jp)
2007/1/27
インストールと設定(2)
■Apacheのインストール
次は、Apacheのインストールです。MySQLと同様に、Apacheがインストール済みかどうかをrpmコマンドで確認します。
# rpm -qa *http*
httpd-manual-2.2.3-5
system-config-httpd-1.4.1-1.fc6
httpd-2.2.3-5 |
Apacheがすでにインストールされている場合
Apacheの新規インストールや関連パッケージの追加インストールは、以下のようにyumコマンドで実行します。なお、Apache HTTPDの起動はPHPのインストール後に行います。
Apacheをソースからインストールする場合は、コラム5を参考にしてください。
▼コラム5 Apacheをソースからインストールするには |
最新のApacheを使用したい場合やconfigureで特種なオプションを指定したい場合は、ソースファイルからインストールする必要があります。ソースファイルはhttp://httpd.apache.org/download.cgiからダウンロードできます。
ソースファイルをダウンロードしたら、ファイルを展開してconfigureを実行します。
# tar xvfz httpd-2.2.version.tar.gz
# cd httpd-2.2.version
# ./configure --enable-module=all --enable-mods-shared=all |
表4 configureオプション
--enable-module=all |
モジュールをすべて有効にします |
--enable-mods-shared=all |
共有モジュールをすべて有効にします |
次に、makeを実行して正常に終了したら、インストールを行います。
インストール先はデフォルトで/usr/local/apache2になります。 |
■PHPのインストール
続いて、PHPのインストールです。ここでも同様に、PHPがインストール済みかどうかをrpmコマンドで確認します
(注)。
注:PHP本体のほかにMySQLライブラリ「php-mysql」が必要になります。 |
# rpm -qa php*
php-5.1.6-3.3.fc6
php-common-5.1.6-3.3.fc6
php-pdo-5.1.6-3.3.fc6
php-cli-5.1.6-3.3.fc6
php-mysql-5.1.6-3.3.fc6 |
PHPがすでにインストールされている場合
PHPの新規インストールや関連パッケージの追加インストールは、以下のようにyumコマンドで実行します。
# yum install php php-mysql |
PHPをソースファイルからインストールする場合は、コラム6を参考にしてください。
▼コラム6 PHPをソースからインストールするには |
PHPのソースファイルをhttp://www.php.net/downloads.phpからダウンロードします。
Apacheと同様の手順でconfigureを実行します。
# tar xvfz php-5.2.0.tar.gz
# cd php-5.2.0
# ./configure --disable-debug --with-apxs2=/usr/local/apache2/bin/apxs --enable-trans-sid --with-iconv --enable-mbstring --enable-zend-multibyte --without-mysql --with-mysqli |
表5 configureオプション
--with-apxs2=/usr/local/apache2/bin/apxs |
apxsコマンドのパスを指定します(Apacheが/usr/localにインストール されている場合の例) |
--with-iconv --enable-mbstring --enable-zend-multibyte |
マルチバイト文字に対応させます |
--without-mysql |
MySQL 4.1以上の拡張MySQL APIに対応させるため、MySQL 4.0以下向けの標準MySQL APIには対応させません |
--with-mysqli |
MySQL 4.1以上に対応した拡張MySQL APIに対応させます。ビルドに失敗する場合はmysql_configコマンドのパスを指定します |
次に、makeを実行して正常に終了したら、インストールを行います。
以上の作業で「/usr/local/apache2/modules/libphp5.so」が作成されます。
PHPの動作には、設定ファイル(php.ini)が必要となります。ソースアーカイブ中のひな型を指定のディレクトリにコピーします。
# cp php.ini-dist /usr/local/lib/php.ini |
|
■Apacheの設定と起動
FC6で用意されているRPMパッケージを利用した場合は、設定ファイルに修正を加えることなく、PHP5に対応したApache HTTPDを起動できます。起動/停止は、以下のようにinitスクリプトを利用します。
# /etc/init.d/httpd start |
Apache HTTPDの起動
Apache HTTPDの停止
# /etc/init.d/httpd restart |
Apache HTTPDの再起動
Webブラウザから「http://127.0.0.1/」にアクセスして、Apacheの起動を確認します。画面1のように表示されたら成功です。
|
画面1 Apacheの動作確認(画像をクリックすると拡大表示します) |
Apacheをソースからインストールした場合は、
コラム7を参考にしてください。
▼コラム7 Apacheをソースからインストールした場合の設定方法 |
Apache HTTPDを起動する前に、PHPを有効にするため/usr/local/apache2/conf/httpd.confを以下のように修正します。
Listen 80 #サービスポートの設定(通常は変更しない)
(省略)
LoadModule php5_module modules/libphp5.so #PHPインストールで自動で追加されます
AddHandler php5-script .php #拡張子を関連付け
AddType text/html .php #拡張子を関連付け
(省略)
User nobody #httpdデーモンのユーザー権限、ユーザーID
Group #-1 #httpdデーモンのユーザー権限、グループID
(省略)
ServerAdmin admin@example.com #サイト管理者のアドレス
(省略)
ServerName www.example.com:80 #意図したサーバ名を使用する場合にのみ指定。ただしDNSに登録されているホスト名を使用すること |
httpd.confの修正個所
設定が完了したら、下記の方法で記述に間違いがないか確認をします。
# /usr/local/apache2/bin/httpd -t
Syntax OK ←このように表示されれば問題ない |
または
# /usr/local/apache2/bin/apachectl configtest
Syntax OK ←このように表示されれば問題ない |
Apache HTTPDの起動/停止は、apachectlコマンドを使用します。起動後、Webブラウザから「http://localhost/」にアクセスして動作を確認します。
# /usr/local/apache2/bin/apachectl start |
Apache HTTPDの起動
# /usr/local/apache2/bin/apachectl stop |
Apache HTTPDの停止
# /usr/local/apache2/bin/apachectl restart |
Apache HTTPDの再起動 |
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2/3 |
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Index |
今から始める MySQL入門(1)
MySQL+Apache+PHPをインストールしよう |
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Page 1
PHPとMySQL
ソフトウェア構成とバージョン
インストールと設定(1)
MySQLのインストール |
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Page 2
インストールと設定(2)
Apacheのインストール
PHPのインストール
Apacheの設定と起動 |
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Page 3
動作確認用PHPスクリプトの作成
PHPインストール環境の表示
MySQLサーバへの接続確認 |
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