〔外為マーケットアイ〕ドル96.15円付近・ユーロ131.60円付近、株安にらみ円買い

2009年 05月 13日 16:30 JST
 
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〔外為マーケットアイ〕

 <16:26> ドル96.15円付近・ユーロ131.60円付近、株安にらみ円買い

 ドル/円は96.15円付近、ユーロ/円は131.60円付近に下落。グローベックス市場で米S&P500種先物など米国株先物が軟調に転じ、欧州市場ではFTSEユーロファースト300種指数.FTEU3やDJユーロSTOXX50種指数.STOXX50Eがさえない推移になっていることから、幅広く円買い地合いになっている。市場では株価と為替の相関関係が薄れたとの見方が広がっている一方、「短期筋は株価にらみの取引を続けている」(外資系銀行)という。

 

 <14:59> 15日に730億ドルの米債償還・利払い、ドル売り手掛かりとして話題

 市場では、15日に米国債の償還・利払い期日を迎えることが、ドル売り手掛かりとして話題となっている。償還や利払いで受け取ったドルを国内勢を含む海外投資家が円など他通貨に相次ぎ転換すれば、為替市場ではドルに売り圧力がかかりやすくなるためだ。東京市場の仲値前後に加え、そうした取引が入りやすいとされる「ロンドン市場の仲値にも要注意」(都銀)という。

 米財務省によると、15日は利払い210億ドル、償還520億ドルと合計730億ドルの払い戻しが予定されている。

 <14:36> ドル96円後半に反発、下攻めしきれず上値が軽くなる

 ドルは96.57円付近で一時96.70円まで反発した。ドルは短期筋の売り仕掛けでいったんは95.78円まで下落したが、「下攻めしきれずに、徐々に上値が軽くなってきている」(信託銀)という。市場は「安値87.13円と高値101.44円の38.2%戻しに当たる96円ちょうどを意識していた。ドルはそのレベルをきょう下抜けしてしまったが、思ったより下がらなかった」(同信託銀)との声が聞かれる。

 <14:01> ドル96.45円付近、朝安後のショートカバー

 ドル/円は96.45円付近で高値もみあい。「朝方に米国の格下げリスクを意識してドルを売りこんだあとのショートカバーが出ている」(邦銀)という。

 グローベックス市場の米国株指数がじわりと上昇しており、日経平均.N225も午後に入ってわずかながら上値を切り上げているが「株が下がっていてもショートカバーが入った可能性はある。ドル/円と株価の相関関係は薄れている」(邦銀)という。

 「ドル/円を規定するロジックは米国景気だが、米銀へのストレステストなどのイベントを通じ懸念したほど悪くないことはわかったが、といって確信は持ちきれない。このため、値動きが混乱している面がある」(邦銀)という。

 <12:17> ドル96円前半、95.50円が行使価格で明日期限のオプションが話題に

 ドルは96.10円付近。市場参加者の間では、95.50円がストライク・プライス(行使価格)で、14日に期日を迎えるとされるダブル・ノー・タッチ・オプション(DNT)の存在が話題になっている。DNTオプションは一定期間中に、上下2つの価格に到達するか否かを予想するオプション取引。オプションの購入者は、一定期間内に約定時点で設定した上下の価格(バリア)を一度も付けなかった場合に、オプション・プレミアムの何倍かのキャッシュフローを受け取ることができる。きょうこれまでの安値は95.78円なので、まだバリアには達していない。ドル/円相場がバリアに近づけば、投機筋を中心にバリア到達をはばむドル買いと、バリア到達を促進するドル売りが期待されるという。

 <11:43> ドル下値もみあい、当面の下値は対円95円・対ユーロ1.38ドルとの見方

 ドルは下値もみあい。ドル/円は96.10円付近、ユーロ/ドルは1.3690ドル付近で推移している。三菱東京UFJ銀行チーフアナリスト、高島修氏は、ドル売りはそろそ一服すると予想。「対円では95─100円のレンジ内の推移を想定しており、対ユーロでも1.38ドルがサポートライン。ドルはすでにいいところまで売られている」(高島氏)と語った。

 ただ、懸念されるのは米国のファイナンス動向を踏まえたドルのリスク。「レンジを抜けるとすると、ドル安方向だ」(高島氏)という。

 

 <10:41> ドル96.10円まで反発、売り仕掛け一巡

 ドルが96.10円付近まで反発。ユーロが1.3680ドルまで下落するなど、前日海外から続いたドルの売り仕掛けが一服となってきた。主要通貨に対して相次ぎストップロスを巻き込んだことで、ドルは前日から下げが勢いづいていたが、今回の局面で売りに動いたのは短期筋が中心。「ドル売りに明確な理由はない」(都銀)との声が大勢で、値動きが一巡した後に「一段とドル売り仕掛けるのは難しい」(外銀)という。

 <10:07> ドル95.78円まで下落、短期筋が相次ぎ売り仕掛け

 仲値公示を経てドルは95.78円まで下落。4月につけた1カ月ぶり安値の95.63円に接近してきた。ドル/円の下値に控える一段のドル売りを誘発するストップロスを狙い、海外ファンド勢など短期筋が売り仕掛けに動いたという。一部国内投資家の米債償還に絡む円転需要を指摘する声もあった。

 <09:55> 対スイスフランでの売り仕掛けでドルの下げ幅拡大、4カ月ぶり安値

 朝方の取引でドルが下落した一因として、ドル/スイスフラン<CHF=>で一段のドル売りを誘発するストップロスを巻き込んだことを指摘する声が出ている。前日海外市場の取引ではドルが全面的に売られる中、スイスフランに対しては「(対ユーロでのスイスフラン売り)介入警戒感から」(外銀)ドル安/スイスフラン高が進まず、ドル/スイスフランは安値圏でのもみあいが続いていた。東京市場の取引では、海外ファンド勢の売りをきっかけにストップロスを巻き込み、ドルは1.0977スイスフランまで下落。1月以来4カ月ぶりの安値をつけた。

 <09:36> ドル96円前半、指数が4カ月ぶり低水準

 午前9時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から下落し96円前半で取引されている。前日海外でドルが売られた流れを引き継ぎ、東京市場もドルは全面安。ドル/円は一時95.98円まで下落し2週間ぶり安値を、ユーロ/ドルは一時1.3720ドルまで上昇して1カ月半ぶり高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数.DXYも81.905まで低下し、4カ月ぶり低水準をつけた。

 市場ではドル安の背景として、株価の底堅い動きが続いていることで、投資家の「リスク許容度の高まり」(外銀)が、米国からの資本流出につながるとの見方が手掛かりだとする声が出ている。日本時間朝方には、米国債の格付けをめぐる英紙記事も取り沙汰されたが「実際に米国がトリプルAから格下げされるというのは考えづらい」(別の外銀)として、短期筋のドル売りの口実のひとつとして話題になった程度だったという。

 午前9時時点のクロスレートは、英ポンド/円<GBPJPY=R>が147.14/24円、豪ドル/円<AUDJPY=R>が73.84/92円、NZドル/円<NZDJPY=R>は58.33/42円付近。

 <09:02> 民主党・次の内閣財務相「ドル建て米国債購入に慎重」との報道、ドル96.20円付近

 英BBCは12日付の電子版で、中川正春・衆議院議員(民主党「次の内閣」財務相)がインタビューで、ドル建て米国債の購入に慎重な姿勢を示したと伝えた。ドル/円は96.20円付近へ反発、ユーロ/ドルは1.3682ドル付近へ反落するなど、ドルは朝方の売りが一巡しており、目立った反応はなかった。

 中川氏は今年1月、ロイターとのインタビューで、為替介入について「これ以上米国債・ドルを持ち続けるのはリスクが大きい。介入するとドルが増え、リスクが大きくなるので、いろいろ工夫しないといけない」と発言。ドルの基軸通貨としての将来の見方についても「アジア共通バスケットなどで新しい基軸通貨を作っていきたい。中国などと連携しないといけない」としていた。

 

 <08:35> ドル95円台へ下落、2週間ぶり安値

 

 ドルは下げ幅を広げて一時95.98円まで下落。4月28日以来2週間ぶりに96円台を割り込んだ。ドルは他通貨に対しても下落しており、ユーロ/ドルは1.3690ドルまで、豪ドル/米ドル<AUD=D4>は0.76ドル半ばから0.7698ドルまで買われた。

 <08:27> ドル96.08円まで下落、米国の格付にリスクとの報道

 朝方の薄商いの中でドルが小幅下落。市場では、英フィナンシャルタイムズ紙が電子版で、「米国のトリプルA格付にリスク」とする記事を掲載したことが話題となっている。ドル/円は前日海外の下値を割り込み、一時96.08円まで下落。2週間ぶり安値をつけた。ユーロは1.3682ドルまで、英ポンドが1.5313ドルまで切り返した。

 <07:28> きょうの予想レンジはドル95.90―96.70円、売りの持続性見極め

 きょうのドル/円<JPY=>の予想レンジは95.90―96.70円付近。前日海外では米株が上昇する中でドルが幅広く下落。「リスク選好姿勢が強まった形だが、明確な方向性が出たというほどの動きでもない」(都銀)として、市場ではドル安の持続性を見極めたいとする声が上がっている。

 前日海外の取引でドルは一時96.11円まで下落。4月28日以来2週間ぶり安値を更新した。対ユーロ<EUR=>では一時1.3708ドルと3月23日以来1カ月半ぶり、対英ポンド<GBP=D4>で一時1.5354

 
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資金調達に影響ない=ホンダ

ホンダの北條陽一取締役(財務担当)は米自動車大手の経営不振が同社の資金繰りに影響を与えることはないと述べた。その上で、米金融子会社が資産担保証券(ABS)で1500億円を調達することを明らかにした。  ビデオ | 記事の全文 

 

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