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原告の両親ら逆転敗訴 出産時のミス訴えた医療訴訟
町田市民病院(東京都町田市)で出産した際、生まれてきた男児が脳性まひになったのは、医師が分娩(ぶんべん)方法を誤ったのが原因として、横浜市青葉区の男児と両親が、町田市と男性医師に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、東京高裁であった。柳田幸三裁判長は病院側の過失を認め、計約1億3180万円の支払いを命じた1審横浜地裁判決を取り消し、原告側の逆転敗訴を言い渡した。
柳田裁判長は「医師は準備に時間がかかる帝王切開の用意をしている間に、胎児の吸引による分娩を始めたが、最終的にうまくいかなかったため、帝王切開に切り替えた。この判断自体に過失はない」と述べた。
1審判決は「母親の体格から、吸引分娩は難しかった。最初から帝王切開を選択していれば、早期に男児を取り出せた」として、医師の過失を認めていた。
判決によると、母親は平成15年6月に同病院で男児を出産。医師は帝王切開を行う前に吸引分娩を選択したが、男児は仮死状態で生まれ、低酸素性脳症による重度の障害が残った。
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