みやざき女性

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2009年05月11日

 宮崎大木花キャンパス=宮崎市=の一角に、同大農学部生物環境科学科水産科学講座(長い!)の研究棟がある。うわさによると、棟内には数多くの水槽が並び、多種多様の魚介類や甲殻類がうごめき、学生たちは、それぞれマニアックな研究に打ち込んでいるらしい。早速調査に乗り出した。
  
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 扉を開けると、整然と並ぶ水槽に目を奪われた。中には大量のクルマエビが。これは伊丹研究室(伊丹利明教授)が飼育しているもの。同研究室の修士1年稲田真理さん(24)は「クルマエビの生体防御システムに関する一酸化窒素合成酵素」について研究中という。僕にはさっぱり分からないが、そういうことらしい。稲田さんは一度高校教諭として就職したが、今年から再び研究室に。「研究のほうがやっぱり面白くて…」

 次に訪れたのは、貝類学研究室(狩野泰則教授)。研究室の隅にはやはり水槽が並び、中には小粒の貝がうようよ。「これは僕が研究しているアマオブネという貝ですね」と修士1年福森啓晶さん(22)。「この貝は川で生まれますが、途中で一度海へ出て、また川をさかのぼってくるんです」。うーん、まるでサケのようだ! 「あ、産卵方法も変わっているんですよ…」と話は尽きない。

 海洋生物学研究室(三浦知之教授)の大原義嗣さん(22)は、小型甲殻類の研究に熱中。「もともと昆虫とか節足動物が好き。カニやエビはそれに似ているから」と、興味を持ったきっかけもユニークだ。月に1、2回海などに採集に行くのが楽しみという。

 ほかにもウナギや微生物など、学生たちの取り組む研究対象は実に多種多様。彼らの生態を完全解明するには、まだまだ調査が必要のようだ。

●経過報告●

 宮崎大農学部生物環境科学科水産科学講座の学生は、研究室でエビや貝などを飼育しながら、一般には理解しがたいユニークな研究に没頭している。その情熱は海よりも深い。

【写真】クルマエビの遺伝子研究を続ける伊丹研究室の稲田真理さん。今日も水槽のエビと向き合う

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