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「Perfect Dark」のノード数推移
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ネットエージェントは13日、ファイル共有ソフト「Perfect Dark」のノード数について、ゴールデンウィーク期間中(4月26日〜5月6日)の調査結果を公表した。
「Perfect Dark」は、匿名性と効率性の追求を開発目的として掲げているP2P型ファイル共有ソフト。ネットエージェントでは、独自に開発したクローラーによりPerfect Darkのほぼすべてのノードにアクセスし、情報を収集した。
調査によると、ゴールデンウィーク期間中のPerfect Darkのノード数は、最少が4月28日の3万5665件、最多が4月26日の4万798件。ネットエージェントでは、過去に「Winny」「Share」のノード数についても調査結果を公表しているが、2008年〜2009年の年末年始ではWinnyが約24万件、Shareが約17万件となっており、これらに比べるとPerfect Darkのノード数は少ない。
ネットエージェントでは、Perfect DarkはWinnyやShareなどとは異なる分散情報を利用しているため、既存の調査方法は通用しなくなっていると説明。WinnyやShareでは交換されるキー情報にファイル所有者のIPアドレスが含まれていたが、Perfect Darkではキー情報が所有者のノード情報を持っていないため、単純なクローラーでは所有者がわからないという。
このため、ネットエージェントでは独自の検知システムを開発し、誰がアップロードされた情報を持っているかをIPアドレスまで突き止めることを可能にしたという。ネットエージェントでは、P2Pネットワークにおける流出ファイルの調査サービスを提供しているが、今回開発した検知システムにより新たに「Perfect Dark」に対応したサービスを開始した。
関連情報
■URL
ネットエージェント
http://www.netagent.co.jp/
Perfect Dark調査サービス
http://forensic.netagent.co.jp/pd_chosa.html
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( 三柳英樹 )
2009/05/13 15:28
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