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これからGitを始める人が読むべき記事まとめ

posted 2009-05-13 written by akiyan | このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク

candycane(RedmineをCakePHPでPHPに移植するプロジェクト)の開発でGitの素晴らしさを痛感したので、これはもう全力でGitを広めるべきだと思いました。そこで、これからGitを始める人が読むべき記事をまとめてみたいと思います。

なお、Gitの発音は「ぎっと」です。

Gitの開発者による16ページの特集記事「WEB+DB PRESS vol.50 はじめてのGit」

WEB+DB PRESS Vol.50
WEB+DB PRESS Vol.50
posted with amazlet at 09.05.13
WEB+DB PRESS編集部
技術評論社
売り上げランキング: 380
おすすめ度の平均: 4.5

4 森田創特集(?)
5 perl, PHP, SQL

とにもかくにも、まずはこれです。本日付けで最新号のWEB+DB PRESS Vol.50号に、Gitの特集記事が16ページに渡って掲載されています。Gitの開発者である Junio C Hamano氏(日本人)が執筆しているため、内容が新しくて正確です。そして何より説明が分かりやすく文章がやわらかくてイイ!(と思います)

記事の内容はインストールからのチュートリアルを軸に、Gitの概念の解説や単独/グループ作業でのポイントを解説しています。Gitはよく「概念を理解することが、真にGitを理解すること」といわれています(多分)。それにしても日本語による概念のしっかりした解説は、僕が知る限りでは今まで見たことがありません。もしかしたら、現時点で唯一なのではないでしょうか。

後半では、「今までのバージョン管理システムでは想像もしなかった便利な機能」を知ることができます。Gitの概念やマージ機能もそうなのですが、便利コマンドの便利さがはんぱないです。ちょっとばかしGitを使っていて得意になっていた僕でも「うおおおまじでこんなことができたのおおおおお!?!?!???」と叫びそうになりました。バージョン管理システムの経験者であれば、ちょっと期待して読み進めていいと思います。

さらに「トピックブランチ・統合ブランチ・リリースブランチ」という考え方の解説もかなり面白かったです。マージを頻繁に行うことがベースになっている手法なのですが、CVSやSubversionの場合はマージ作業は一日がかりなることもあるため、Gitだからこそできる手法なんだなあと思いました。

という感じで「はじめての」とはいいつつも、かなり興味深い考え方や手法も知ることができるので、すべてのレベルのGitユーザーにおすすめできる内容だと思います。

ちなみに、普段WEB+DB PRESSを買っていない職場などで購入に許可が必要な場合は、WEB+DB PRESS Vol.50の別の特集記事として「新人時代に押さえておくべき50の知識」という記事も含まれているのでは「こういう特集があるので、新人向けに買っておきたいのですが」と言えば通りやすくなるかもしれません。

今ならまだ書店にも並んでいるところはあると思いますので帰り際にでもぜひ。

(なお、これは宣伝広告ではありませんし献本も頂いておりませんのであしからず)

Gitを使いこなすための20のコマンド

Gitを使いこなすための20のコマンド - SourceForge.JP Magazine

実践的なGitのコマンド例がかなりよくまとまっている記事です。例がほんとに絶妙で、Gitをちょっと使い慣れたときにやりたくなる操作の例がたくさんあります。今までちまちま検索していたことが一気にわかるようになるかもしれません。

僕はGitを始めてしばらくしてこれを読んだとき、ひとつの壁を越えられた感じがしました。おすすめです。

Gitを使いこなすための20のコマンド - SourceForge.JP Magazine
http://sourceforge.jp/magazine/09/03/16/0831212

GitM#1 プレゼン資料

GitM#1

ちょっとGitを始めたあとにこれを読むと「初心者時代に一度は遭遇するトラブル」が「あるあるー」的な感じで楽しいのでおすすめ。ほぼ生の状態のプレゼン資料ですが、大事なポイントと雰囲気は掴めると思います。

GitM#1
http://whileimautomaton.net/2008/11/gitm1/slides

Git/Subversionコマンド対応表

かWiki - Git-Subversionコマンド対応表

Subversion経験者であれば、これを見ると大体の雰囲気を掴めるでしょう。「なーんだ、Subversionとけっこう同じじゃん」と思ってやる気が出ればそれだけでもめっけものです。

ただ、いくらSubversionに詳しくても対応表だけではGitを使いこなすことはできないので、参考程度にしておくのがよいでしょう。

かWiki - Git/Subversionコマンド対応表
http://b4.x0.com/hiki/?Git%2FSubversion%A5%B3%A5%DE%A5%F3%A5%C9%C2%D0%B1%FE%C9%BD

アリスとボブのgitをちゃんと理解したい!

アリスとボブになりきってgitをちゃんと理解したい! - ザリガニが見ていた...。

Gitは中央サーバーを立てずにコラボレーション作業ができるのですが、その様子をアリスとボブというキャラクターを使ってストーリー仕立てにしてあります。個人的に非常に続きが読みたいシリーズなので、応援しています!

「git ちゃんと理解したい」の検索結果一覧 - ザリガニが見ていた...。
http://d.hatena.ne.jp/zariganitosh/archive?word=git+%A4%C1%A4%E3%A4%F3%A4%C8%CD%FD%B2%F2%A4%B7%A4%BF%A4%A4

github.com

Secure source code hosting and collaborative development - GitHub

Gitレポジトリ(保管場所)のレンタルサービスです。無料で100MBまで利用可能で、有料プラン(月$7us~)にすると容量アップとレポジトリの非公開設定が利用可能になります。

記事ではないのですが、リモートのレポジトリを利用することで「俺いま新しいこと覚えたやったー!そして便利ー」と思うことができるので、よいかなと。vimやemacsの設定ファイルなどをアップすれば便利ですし、継続的にGitを利用することにもなります。

githubのチュートリアルはこちらをぜひ。

github.comでphp-users.jpを管理するまでの作業ログ - IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ ~
http://www.ideaxidea.com/archives/2008/10/githubcomphpusersjp.html

Gitはソースからインストールしよう

最後に私からのアドバイス。Gitは便利なサブコマンドの進化が早いので、yumなどのソフトウェアレポジトリからインストールするのではなく、ソースからコンパイルしてインストール(make install)することをおすすめします。Gitが参照するライブラリも特殊なものはそれほど多くはないので、比較的難易度は低めだと思いますよ。

それでは快適なGitライフを!

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