ダビデの心臓4 London/Sacrifice

「私について来たいと思う者はみな、自分を捨て、自分の十字架を背負い、そして私について来なさい」
(マルコによる福音書八章三四、マタイによる福音書一六章二四、ルカによる福音書九章二三)





第一章 Breakout!
第二章 Hell house 
第三章 Banquet of Demons (悪魔達の饗宴)
第四章 On the edge of Town (町外れ)
第五章 London sacrifice
第六章 The meaning of being born 
第七章 Patriot (愛国者)
第八章 Root (根源)




 確かに僕はあのとき死んだ――。
 死に絶対的なゼロの瞬間があるとしたら、それは意識を失い、冷たい地にひれ伏したとき。
 溢れ出る自分の体液の感触。
 生臭い鉄の匂い。
 途切れる音。
 死が連れ去っていく何もかも。
 これはだから、生き返ったようなものだ。
 先のことなど考えない。
 もはや、何が起きてもおかしくない。
 だから考えても無駄だ。
 僕は目覚めた。
 暗い匣の中で――。
 さあ、行こうか。
 現実が待っている。













>> まえがき
ダビデの心臓4は2つに分かれています。London編は明日馬メインで進行します。
もう片方のHong Kong編は千尋や誉守也がメインとなります。

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