フランスで放送された、飲酒運転撲滅キャンペーンのCM。運転手の視界をワインのラベルがさえぎっている(2002年8月8日撮影。資料写真)。(c)AFP/SECURITE ROUTIERE
【5月13日 AFP】ノルウェー南部アウストアグデル(Aust-Agder)の裁判所は12日、同国のビジネスマンの男(49)に対し、飲酒運転を行ったとして、70万クローネ(約1050万円)の罰金を支払うよう命じた。この男が飲酒運転を行った距離は400メートルだったという。
ノルウェーでは通常、飲酒運転に対する罰金の額は、1か月半分の税込み給与に相当する額が相場となっている。だが、裁判所は、この男の財産にかんがみ、通常よりも重い罰金刑を言い渡したという。
AFPが入手した判決文によると、「被告が大半の一般市民に比べ裕福である場合は、当該人物の保有資産全体を考慮しなければならない」とされている。
被告は海運業を営む裕福な一族の出身で、2008年の年間総所得は約75万2000クローネ(約1130万円)、同年時点の総資産は2億2800万クローネ(約34億円)だった。
男は罰金のほかに、2年3か月の運転免許停止とアルコール依存症のリハビリプログラムに参加することを命じた。参加しなかった場合は、18日の禁固刑を受けることになるという。
男は08年10月に飲酒運転の疑いで逮捕された。警察官に停止を求められてから1時間に行われたアルコール検査で基準値の9倍のアルコールが検知されていた。
男は裁判所に対し、酔っていることを自覚していたため自宅まで送ってくれるよう頼むつもりで友人のところに向かっていたのであり、300-400メートルしか運転していなかったと主張していた。(c)AFP
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