2009年5月13日12時54分
山田宏・杉並区長
上田清司・埼玉県知事
丹羽宇一郎・伊藤忠会長
柳井正・ファーストリテイリング会長
湯浅誠氏
谷亮子選手
民主党の代表選で取りざたされるのは聞いた名前ばかり。政権交代を目指す党の顔として、もっと新鮮な人はいないのか。「だれを民主党代表にしたいですか?」。実際の代表選は党所属国会議員の間で争われるが、あえて国会議員以外の人を挙げてもらった。
漫画家の弘兼憲史さん(61)は山田宏・杉並区長(51)、政治アナリスト伊藤惇夫さん(60)は上田清司・埼玉県知事(60)と、政治経験が豊富な自治体の首長を挙げた。
弘兼さんは代表の資質について「外交で他国とケンカしちゃう人では困る。バランス感覚があって、アイデアと熱意がある人がいい」と話す。
政治漫画『加治隆介の議』では主人公に理想の政治家像を投影した。「選挙で損と分かっていても、必要なことをあえて言える政治家がいい」
かつて民主党の事務局長を務め、自民党事務局でも勤めた伊藤さんは上田氏の「選挙の強さ」に着目する。「小泉元首相に『誰とやっても負ける気はしないが上田とだけはやりたくない』と言わせた」
誰がなるにしても一番重要なのは、代表を辞任した小沢氏の影が見えるかどうかだと言う。「彼が裏でコントロールしているように思われたらだめだ」
銀行勤務後に作家になった江上剛さん(55)は、丹羽宇一郎・伊藤忠商事会長(70)や柳井正・ファーストリテイリング会長(60)といった経済人を挙げる。
丹羽氏は伊藤忠の経営立て直しで知られる。「今の日本のように苦しい時ほど、哲学のある人が必要だ」。ユニクロを巨大チェーンに育て上げた柳井氏には、勢いやカリスマ、リーダーシップを感じるという。
作家の雨宮処凛(あまみや・かりん)さん(34)は貧困問題に取り組み、「年越し派遣村」村長も務めた湯浅誠氏(40)を挙げた。「今の日本の最大、緊急の問題は雇用や貧困だから」。データを重視し、精神論に走らない姿勢も評価する。