アジア株は下落、中国貿易統計で景気回復への期待感が後退

2009年 05月 12日 14:03 JST
 

 [香港 12日 ロイター] 12日のアジア株式市場は下落。世界経済の弱さを示す統計などを受け、最近の上昇を支えた信頼感がやや後退した。

 新華社によると、4月の中国の貿易統計は、輸出が前年比22.6%減と予想より大幅に減少、輸入も同23.0%減少した。

 これを受けて、3月上旬以降の相場の上昇を支えてきた世界経済回復への期待感がやや後退した。

 MSCIアジア太平洋株価指数(日本を除く)は1.1%安。11日は0.6%下落していた。

 一方、1─4月の中国都市部固定資産投資は予想を小幅に上回る伸びを示し、上海総合株価指数は0.2%高となっている。

 香港のハンセン指数も、HSBC(0005.HK: 株価, 企業情報, レポート)(HSBA.L: 株価, 企業情報, レポート)主導で上昇している。ただ、HSBCを除くその他のアジアの金融株は下げが目立っている。

 シドニー、台湾市場はそれぞれ1─2%下落。

 
 

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