鴻池副長官、女性問題で引責辞任 首相に打撃、後任は浅野氏 (05/13 13:36)
鴻池祥肇官房副長官(68)は13日午前、同日発売の「週刊新潮」で知人女性との宿泊旅行が報じられたことの責任を取り辞任した。政府は後任に自民党麻生派の浅野勝人参院議員(71)を充てることを持ち回り閣議で決めた。13日夜に皇居で認証式を行う。 麻生内閣では、中山成彬前国土交通相や中川昭一前財務相が問題発言などで引責辞任している。官邸中枢の不祥事発覚による政権への打撃は必至。河村建夫官房長官は記者会見で、「(麻生太郎首相の)任命責任は避け得ない」との認識を示した。 鴻池氏は「間質性肺炎」などのため12日夜、都内の病院に入院し、体調悪化を理由として秘書官を通じて辞表を提出、受理された。河村氏は会見で、女性問題が報じられたことも辞任の原因との見解を示したうえで「事実なら極めて遺憾だ」と述べた。 週刊新潮は、鴻池氏が4月28−30日に静岡県熱海市に女性と泊まりがけのゴルフ旅行に出掛け、その際に、国会議員に与えられているJRの無料パスを使用したとの記事を掲載。河村氏は無料パスに関し「公私混同があってはならない」とも指摘した。 同30日には新型インフルエンザの警戒水準引き上げに伴い、官邸で対策本部幹事会が開かれている。鴻池氏は幹事会メンバーではないが「こうした時期の不適切な行動は極めて問題だ」(与党筋)との判断も辞任につながったとみられる。 首相側近の鴻池氏は参院兵庫選挙区選出。衆院当選2回、参院当選3回で、小泉内閣で防災担当相を務めた。1月にも女性問題が報じられ、河村氏から厳重注意された。 浅野氏はNHK記者を経て、1990年に衆院旧愛知5区で初当選。衆院議員を3期務め、2004年に参院愛知選挙区に転じた。外務副大臣や自民党人事局長などを務めた。 |