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【社会】

ブルーインパルス再開を計画 小牧基地50年で意欲

2009年5月13日 朝刊

 航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)が、今秋の航空祭で曲技チーム「ブルーインパルス」の飛行を検討していることが分かった。基地開庁50年の記念行事にしたい意向で、基地協力会は12日、側面支援の形で谷井修平基地司令に飛行を希望する嘆願書を約1500人分の署名とともに提出。実現すれば1971年以来となるが、地元には反発の声もあり微妙な情勢だ。

 ブルーインパルスをめぐっては毎年のように基地が飛行再開に意欲を見せているが、「基地機能強化の懸念を抱かせ、事故や騒音の不安もある」という周辺自治体などの反対で中止になっていた。

 今回あらためて基地が意欲を見せるのは、主要空自基地では唯一ブルーインパルスを飛ばしておらず、イラク復興支援をトラブルなく完了したとの自負もあり「精強な空自の象徴を見てほしい」(谷井基地司令)と、地元に存在感を示したいとの意向からだ。

 ただ周辺には賛否両論あり、基地と共有する県営名古屋空港滑走路の北寄り住民でつくる小牧市名空港周辺対策委員会が一定の理解を示す一方で、春日井市飛行場周辺対策市民協議会は「認めない」とする文書を基地に提出。小牧市は「近隣市町を含め住民の意向を十分に尊重してほしい」としている。

 ブルーインパルスは宮城県松島基地「第一一飛行隊」の通称で、T4練習機6機を使って曲技飛行を披露する。

 

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