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【ドラマの女王】どこから切っても藤木直人。熟女のため?の金太郎飴ドラマ『夜光の階段』

2009年4月29日 12:25

今回の【ドラマの女王】は藤木直人主演の木曜9時、テレビ朝日系のドラマ『夜光の階段』。今年生誕100年を迎える松本清張原作のヒューマンサスペンス。数年前の主演ドラマ『ギャルサー』(日本テレビ系)では妙に若い女に囲まれまくっていた藤木だが、今度は狼のような熟女の群れの中に放たれる羊。20代の若い女(というか男も)ほぼゼロのキャスティングに、一応トレンディ・ドラマ(言い方古い)風な藤木がどう挑むのか。



もう、このコーナーで「おもいっきりツッこんでください。」といわんばかりのこのドラマ。ちょうど『ありふれた奇跡』が終わってつっこみやすいドラマが無くて困っていたところ。好きにやらせて。
雇われ美容師の佐山道夫(藤木直人)は、5年前に起こった若い女性の殺人事件において何か関与している。この事件の犯人として当時現場にいた精神に病をもつ青年(榎本佑)が起訴されたのだがなにも自白しないまま病死。検事の桑山信爾(小林稔侍)と同僚の丸岡房江(余貴美子)は、同時期に街から姿を消した美青年道夫に真犯人の疑いをかける。

その頃、東京の美容室『ムラセ』ではマジメなオーナー(渡辺いっけい)と、気のいい妻の美容師(荻野目慶子)の下で働く野心あふれる道夫がいた。だが彼は真の実力よりも金や権力が優先されるコンテストに惨敗し怒りをあらわにする。理想の世界を我が物にする為に、美容師の腕と美貌を生かして証券会社社長夫人の波多野雅子(室井滋)や女性週刊誌記者の枝村幸子(木村佳乃)ら裕福な女性客に近づいていくが・・・・・。もともと美形な藤木のイケメン美容師ぶりは徹底していていい。こういうチャライ感じの美容師、本当にいそうだ。

以前、米倉涼子主演で放送された野心を燃やすホステスの話、同局『黒革の手帖』の男性版的な作品になっているというが、やはり数十年も前の原作なので登場人物の名前その他の設定が古すぎてそのまま現代のドラマに置き換えてるのに無理がある。へんなナレーションを間に挟み進行したり、藤木と木村がバーで歌う好きな歌がザ・ピーナッツの「恋のフーガ」だったりすると、瞬間藤木の現代的な雰囲気がぶち壊れ、急に「お母さんぽい」ドラマになる。土ワイ『家政婦は見た』でならしたテレ朝だからそこが特徴なのか。

道夫が、パトロン役の室井さんの足をペロペロしたりする藤木による「お母さん」向けサービスショットが満載。「殺してやる!」っと小さく震え怒りをあらわにする藤木、パトロンにサービスする藤木、注文をとりに来たウエイトレスに笑顔をふりまく藤木(メイド、ノックダウン。)、迷い猫を可愛がる藤木。どこを切っても美しい藤木が出てくる金太郎あめみたいな藤木ドラマだ。記者は男がメインのサービスショットをはじめて見た。

松本清張原作だったと思い出させるために、ときおり登場する小林稔侍と捜査のために道夫に近づく娘役の田丸麻紀。この人だけ少し若いが、若さナシ。オーナー役の渡辺いっけいは、ひとつ前の時間にやっていた『京都地検の女』(名取祐子)にも出ていた。“2時間連結ドラマ風”の新手の「番宣」なのかも知れないが、出てきてもあんまり嬉しくない。それより、最近活躍が目立つ榎本明の長男(次男は時生)・榎本佑の殺人容疑者が気になる。

そして、ドラマの進行は『黒革の手帖』同様、バタバタして現実味が無い。

過去の道夫の事件について何か知っている様子の幸子の同僚編集者のフジ子(夏川結衣)。検事役の余貴美子となんか顔と年齢がカブっている。そして木村と夏川の熟れた女たち、三十路と四十路の「女2ショット」はけっこう暑苦しい。

第1話中盤、“榎本兄”が死んだ事を知り、「道夫は自由になった。」というナレーションがはいる。さっそく幸子の家に行く道夫、今や落ち目の女性週刊誌の記者があんなマンション住めるか!とつこみたくなるぐらい豪華。いろいろな文化人から恩恵を受けている様子の幸子。そしてまた、藤木の足舐めシーン。今度は相手が佳乃でちょっと安心だが、幸子は道夫にとってどのような存在か?(利用できる女or 恋愛対象)まだよくわからない。

コトが終わって「女性を喜ばすだけのあなたのセックス嫌い。」と道夫を追い返す幸子。でたぁー『ありふれた奇跡』同様のドS再び・・・。しょうがなく夜道を帰る道夫、何か事件が起こって警察が捜査している現場にさしかかる。一人歩きの道夫は警察に怪しまれ、職務質問を受ける。そこに現われたフジ子、“二人連れを装い”道夫を助ける。「どうしたの?殺人事件」と刑事に聞くフジ子に、「そうです。凶器をもって逃げているので気をつけてください。」と答える刑事。一般人にずいぶんあっさり答えるのね。

ここで第一回終了。出演者のテロップに合わせて流れる中途半端なエンディング曲。これはもしや・・・・。
そう、藤木自身が歌う『CRIME OF LOVE』だって。今度は『ギャルサー』の時のようなパパイヤ鈴木の振り付けもないのね。

美形の藤木を盾に「どっからでもかかってこい!」とでも言いたげなドラマ『夜光の階段』。この先、昼ドラも真っ青な過激展開を見せるのか、それともいつものテレ朝ドラマに落ち着くか、今後は初回は出番の少なかった『特命係長・只野仁』とは違う三浦理恵子(年齢設定28歳)の活躍や、我らが南野陽子の出演も予定している。どこまでも熟女勝負なキャスティングに、次週からも目が離せない。
(編集部:クリスタルたまき)
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