2009年5月11日11時8分
鹿児島、宮崎両県境にまたがる霧島連山で火山活動を続ける新燃(しんもえ)岳(1421メートル)で、普段は美しいコバルトブルーに輝いている火口湖の湖面が茶色に変色している。
環境省えびの自然保護官事務所によると、4月27日ごろからのことで、原因は分かっていない。鹿児島地方気象台は「新燃岳での変色は極めて珍しい」としており、霧島の自然を約20年観察している鹿児島県霧島市の島田英雄さん(53)も「新燃岳火口湖の変色を見たのは初めて」と驚く。
同気象台によると、火山性地震などには大きな変化はなく、火山活動が活発化しているわけではないという。週明けから気象台の職員が調査のために現地に入る。