福島県内ニュース

被害者に成り済まし嘆願書偽造/いわき

2009年05月13日 10時10分配信

道交法違反などの罪で実刑判決を受けたいわき市常磐関船町、飲食店経営松崎修久被告(42)が知人の女と共謀し、控訴審で減刑を図ろうと被害者に成り済まして嘆願書を偽造していたことが12日分かった。

地検いわき支部は4月、有印私文書偽造の罪で松崎被告と女を逮捕、起訴した。

女は常磐上湯長谷町、飲食店経営安斎美江子被告(49)。

同支部は偽造にかかわったとして女の母親も逮捕したが、関与の度合いが低いと判断し起訴猶予処分とした。

起訴状によると、両被告は共謀して2月4日ごろ被害者に成り済まし「被害に遭った事件で示談が成立。

被告人に寛大な処分をお願いします」など嘆願書を偽造した。

福島地検によると、松崎被告は平成19年11月、いわき市で飲酒運転の交通事故を起こし男女2人にけがを負わせた。

昨年10月、地裁いわき支部から懲役1年2月(求刑懲役1年6月)の判決を受け仙台高裁に控訴。

嘆願書は控訴審の証拠として仙台高裁に提出される予定だったが、仙台高検が偽造を見破った。

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