福岡県川崎町で昨年3月、飲酒運転の車に乗った7人が死傷した事故で、危険運転致死傷と道交法違反(酒気帯び運転、定員外乗車)の罪に問われた同県田川郡内の少年(19)の判決公判が16日、福岡地裁飯塚支部であり、杉山正士裁判長は懲役4年以上7年以下(求刑懲役5年以上10年以下)を言い渡した。弁護側は控訴する方針。
判決理由で、杉山裁判長は「危険極まりなく無謀な運転」と指摘。「事故はスピードの出し過ぎではなく、ハンドル操作のミス」と無罪を主張した弁護側に対して「進行を制御することが困難な高速度」と述べ、訴えを退けた。
判決によると、少年は昨年3月31日午前2時半ごろ、同県川崎町川崎の県道で、定員5人に7人が乗った乗用車を酒気帯び運転し、時速約77‐95キロで走行し、カーブを曲がりきれずに電柱と衝突。同乗の17歳の少年2人を死亡させ、4人に重傷を負わせた。
=2009/04/16付 西日本新聞夕刊=