宮崎市青島で、2人が死傷したひき逃げ事件で、警察は、宮崎市に住む20代の男が、事件に関与した疑いが強まったとして、ひき逃げなどの疑いで逮捕状を取り、全国に指名手配したことがわかりました。この事件は、先月12日の午後9時半ごろ、宮崎市青島1丁目の県道で、男性2人がひき逃げされ、宮崎市新別府町の大工、今村重文さんが死亡、また、仁田脇定和さんが顔の骨を折るなどの大けがをしたものです。警察は、ひき逃げ事件として捜査していますが、車いすに付着していた塗料や、現場に残された車の破片などから、逃走車両を特定。その後の捜査で、宮崎市に住む20代の男が事件を起こし、逃走した疑いが強まったとして、ひき逃げと自動車運転過失致死傷の疑いで逮捕状をとり、全国に指名手配したことが、捜査関係者への取材で分かりました。男は、事件後、県外に逃走したものとみられ、警察で行方を追っています。
景気後退で、企業の業績が軒並み悪化する中、旭化成の今年3月期の連結決算が、12日、発表されました。最終損益は、赤字を免れたものの、6年ぶりの減収減益となりました。旭化成が発表した、グループ154社の今年3月期の連結決算によりますと、去年4月から今年3月までの売上高は、約1兆5500億円と、前の年に比べ、1400億円余りの減収となりました。また、経常利益は325億円と、前の年より約880億円減少。最終利益は、前の年を約650億円下回る47億円にまで落ち込み、世界的な景気悪化の影響で、2002年以来、6年ぶりの減収減益となりました。(旭化成延岡支社・上荷田洋一総務部長)「非常に急激な円高が進んだ」「同時不況の影響で製品需要が大幅に減少した。在庫が余って、生産そのものが、いろんな所で生産調整でストップされた」旭化成では、来年3月期の業績予想について、需要の低迷や円高など、厳しい事業環境が続くものの、原料と燃料の価格が下落しているため、最終的には、減収増益を見込んでいます。旭化成をめぐっては、景気悪化のあおりを受け、今年1月から3月にかけて、延岡・日向地区の約50人の派遣社員の契約を解除したほか、延岡市にある2つの繊維工場を、今年9月いっぱいで閉鎖することを決めています。
不況の波は、公務員のボーナスにも影響を及ぼしそうです。県人事委員会は、県職員の夏のボーナスについて、「一部凍結を検討する必要がある」と、東国原知事に報告しました。これは、県人事委員会の黒木奉武委員長が、12日、東国原知事に報告したものです。それによりますと、人事委員会が、民間企業の夏のボーナスについて、臨時に調査した結果、回答の得られた10社のうち、半数の企業が、「去年より引き下げた」と回答したということです。このため、人事委員会は、来月支給される県職員の夏のボーナスについて、「一部凍結を検討する必要がある」と報告しました。これに対し、東国原知事は、「調査企業のサンプル数が少ない」などとして、見直しに慎重な考えを示しました。(東国原知事)「官民の差が激しいからという国民世論、県民世論を回避しているだけの、そういう手法にしか見えないんですよ。もうちょっと公務員には、がんばってもらわないといけないというのがありまして、下げればいいという考え方じゃないんですよ」今月、人事院は、国家公務員の夏のボーナスについて、約1割にあたる0.20か月分をカットするよう臨時勧告していて、北海道や長野県などの人事委員会は、それに準ずる勧告を行っています。
去年10月、西都市で、女性関係のトラブルから、妻を殺害した男に対し、宮崎地裁は、12日、懲役11年の実刑判決を言い渡しました。判決を受けたのは、西都市右松の会社員、小山内清春被告40歳です。小山内被告は、去年10月、西都市の自宅で、妻の由紀子さん当時47歳から、別の女性との不倫関係を指摘されたため、その発覚を防ごうと、由紀子さんの首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われていました。宮崎地裁で開かれた12日の判決公判で、高原正良裁判長は、「自らの不倫関係の口封じを目的としたもので、動機は極めて短絡的で、身勝手」などとして、小山内被告に対し、懲役11年の実刑判決を言い渡しました。弁護側は、「控訴するかどうかは本人と話し合って決めたい」としています。
先月、日南振徳高校の校舎で落書きが見つかった事件は、日南市内に住む高校生4人の犯行と分かり、警察は、12日までに、4人を逮捕しました。捕まったのは、日南市内の高校に通う、16歳と17歳の男子高校生4人です。警察の調べによりますと、4人は、先月15日の未明、県立日南振徳高校に侵入し、カラースプレーを使って、校舎3棟の壁や窓に落書きした疑いがもたれています。警察で、付近住民への聞き取り捜査などを行った結果、4人の犯行と分かり、12日までに、建造物損壊と器物損壊の容疑で逮捕しました。調べに対し、4人は、容疑を認めているということで、警察で犯行の動機を調べています。
老人ホームなど、小規模な社会福祉施設を対象にした防火研修会が、宮崎市でありました。この研修会は、今年3月、10人のお年寄りが犠牲になった、群馬県の老人施設の火災などを受けて、宮崎市消防局が開いたものです。12日は、高齢者や障害者が入所する施設の関係者、約70人が参加し、まず、消防局の担当者が、先月1日の消防法の改正で、スプリンクラーの設置が義務付けられたことなどを説明しました。この後、消火訓練や、夜間に火事が発生したことを想定して、暗闇の中を避難する訓練が行われました。(参加者は)「利用者をいち早く、迅速に外に誘導できるかということにすごい実感がわきました」宮崎市消防局では、「研修会を通して、職員の意識を高めるとともに、適切な防火設備を設置してほしい」と話していました。
5月12日は、ナイチンゲールの誕生日、「看護の日」です。看護について理解を深めてもらおうと、県立延岡病院で、キャンペーンが行われました。キャンペーンでは、看護師と栄養士が、市民や患者を対象に、血圧測定や栄養相談を行ったり、正しい手洗いの方法を指導しました。このほか、乳がんの自己検診方法を説明するコーナーも設けられ、訪れた女性が熱心に話を聞いていました。
今月24日の「県防災の日」を前に、宮崎市の県立図書館で、防災に関する特別企画展が始まりました。会場には、台風14号や延岡竜巻など、これまでに発生した災害時の写真パネルや防災グッズ、約120点が展示されています。このほか、パソコンを使った津波シュミレーションの体験コーナーや、非常用持ち出し袋を紹介するコーナーも設けられています。防災特別企画展は、今月24日まで、宮崎市の県立図書館1階ギャラリーで開かれています。
串間市の崎田地区では、早くもホタルが舞い始め、幻想的な光のショーをみせています。淡い光を放つゲンジボタル。串間市崎田地区を流れる江切川は、県内でも、早い時期に、ホタルが舞い始める名所として知られています。ホタルは、今年も、今月上旬ごろから、姿を見せ始めました。午後7時をすぎ、辺りが暗闇に包まれると、たくさんのホタルが、緑色に点滅しながら飛び交い、訪れた家族連れなどが、その幻想的な光景を楽しんでいました。(訪れた人は)「きれい、きれいです」「星みたい」崎田地区では、川を清掃したり、農薬の使用を控えたりして、ホタルの保護活動に取り組んでいて、4、5年前から、数が急増しているということです。江切川のホタルの乱舞は、これからピークを迎え、今月末ごろまで楽しめます。
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