2009年5月12日10時56分
カラオケ店内のクレーンゲーム機のくじに当たりがなかったことに腹を立て、ゲーム部門の責任者を脅したとして、福岡県警久留米署は11日、指定暴力団九州誠道会(本部・同県大牟田市)系最高幹部、梅木一馬容疑者(43)=同市船津町1丁目=ら組員3人を暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕したと発表した。3人は容疑を否認していると、同署は説明している。
ほかの2人は、同県うきは市吉井町千年、藤田秀憲(30)、同市吉井町富永、藤田光雄(27)の両容疑者。いずれも同会系の組員だ。
久留米署によると、3人は今年1月6日夜、福岡県南部のカラオケ店で、くじの入ったカプセルを拾うクレーンゲーム機で遊んでいた。くじが当たれば、ブランド品の財布などがもらえたが、はずれが続いたことから、店員に「ゲーム機内のくじをすべて買う」といい、残りのカプセルを1個あたり100円で買い占めた。ところが、買い占めたくじを含めてゲーム機内にあった計180個すべてが空くじだった。
その場で腹を立てた3容疑者は共謀し、呼び出したゲーム部門の責任者に対し、暴力団組員であることを明らかにした上で、「この落とし前をどうするとか」などと脅迫した疑い。
県警は3人を指名手配していたが、3人とも11日になって大牟田署に出頭してきたという。
梅木容疑者は、九州誠道会の中核となっている組の総長。この組の元総長が2代続けて九州誠道会の会長を務めている。