振り込め詐欺グループの内紛をめぐり4人が殺害された事件で、東京高裁は殺人などの罪に問われたグループのリーダーだった男の控訴を退け、改めて死刑判決を言い渡しました。
この事件は5年前、振り込め詐欺グループの仲間割れで男性4人がリンチなどを受けて殺害され、遺体が茨城県の山林に埋められたものです。
主犯の詐欺グループのリーダー・清水大志被告(29)は殺人などの罪に問われ、一審の千葉地裁で死刑判決を言い渡されました。清水被告側は無罪を主張して控訴しましたが、検察側も一審判決で事実認定に誤りがあるとして控訴していました。
東京高裁は12日、「一審の事実認定に誤りはなく、被告の刑事責任は極めて重大」として控訴を退け、改めて死刑判決を言い渡しました。
清水被告はまっすぐ前を向き、淡々とした表情で判決理由を聞いていました。(12日21:22)