[PR]
ニュース: 経済・IT RSS feed
「ゆとり世代」成長意欲高いけど…受け身 どう接すべき? (3/3ページ)
このニュースのトピックス:ライフスタイル
――「ゆとり世代」の特質は
「『主体的な受け身』と表現できる。ゆとり教育は結果的に、学校がテーマを与え、その中から選ばせる形になったので、自ら何かを手に入れるという経験がないままに育った。勉強でも何でも一生懸命に取り組むのだが、テーマを与えられないと動きだせない。ものが豊富にあり、一人部屋も与えられて育ったという社会的背景も影響。他人とコミュニケーションして人間関係を築きあげていくことが苦手だ」
「携帯電話の登場で、電話でも知っている人とだけ話をすればいいようになった。小学校から大学まで限られたコミュニティーの相手とだけコミュニケーションしてきたので、相手の立場を考えようとせず、自分の伝えたいことは他人に簡単に伝わると思っている」
◆仕事以外の話も
――上司はどう対応すべきか
「昔のように『背中を見てついて来い』というのは難しい。新入社員ときちんと接する時間を定期的に設けて信頼関係を築くことが大事だ。実際には企業の現場では、上司が忙しさにかまけて、新入社員との話し合いを後回しにしがちだ。ゆとり世代は、忙しそうにしている上司や先輩に異常に気を使うので相談することが苦手だ。ところが、上司は『なぜ相談しない』と思ってしまう。家族のことなど仕事以外の話もして、信頼関係を築いた上で、だめなことはだめとはっきり言うべきだ」
【会社概要】ウィル・シード
2000年7月に創業。企業向け人材開発・教育プログラムと学校向け体感型教育プログラムの開発・提供が2本柱。企業向けは大企業を中心に約350社に提供しており、毎年、延べ約2万人の新入社員を研修している。社長は船橋力氏。資本金は1000万円。
このニュースの写真
関連ニュース
[PR]
[PR]